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け | |
お講が始まるすけ、けぇ ふえてくれや |
お講が始まるから、貝(ホラ貝)を吹いてくれよ |
蚊に くわぇて、けぇが けぇが馬鹿になりそうだてぇ |
蚊にくわれて、かゆいがかゆいが気が狂いそうですよ |
風邪を しいたどきは、けぇに 梅漬けが えちばん だえの | 風邪を引いたときは、粥に梅漬けが一番ですよ |
バサ、けぇじりは、シリが んめぇすけ、シリを えっぺえ盛ってくれの |
ばあちゃん、貝汁は、汁が美味しいから、汁を沢山盛ってくださいよ |
ほら、ワタシの餅をけえさんと焦げるぞ | ほら、ワタシ(餅焼き具)の餅をかえさないと焦げるよ |
どうも、そうげえだ(げらだ)えね | どうも、そうらしいね |
んな、けえでみれ、ねぐせすけ | おまえ、嗅いでみれ、腐った臭いがするから |
きょは、ばかにけぶってぇなえ (古語→けぶり→けぶ・江戸語) |
今日は、ばかに煙いね |
おえ、オジ、すえぶろの火が けえてるぞ | おい、オジ(次男)風呂の火が消えているぞ |
しとのモンを、けなりがる(けなるがる)んじゃねえぞ (けなるい 狂言等に出る古語) |
他人の物を、うらやましがるんじゃないぞ |
けえま(えぎり) で あすんでると、春が来たって気がして、うるしいのう (消え・間) |
春先の雪の無い場所で遊んでいると 春が来た感じがして うれしいですね |
でっけぇけみしがえとう | 大きな毛虫がいたよ |
刈り上げには、けぇもちしてくおうや (掻餅→カイモチ) |
稲刈りが終わったら、ぼたもちをして食べようよ |
ネラ、堅炭は、もってぇねぇから、けしずみを使えや |
おまえたち、木炭は、もったいないからオキを消し壺に入れて作った炭を使いなさい |
ゴンボを、けそいで おつよの中に えれてくれや (毛・削ぐ) |
ゴボウを、ささがきにしてお汁の中に入れてください |
このスモモと けぇっこ(けっちょ)してくれや (換えー) |
このスモモと交換してくれよ |
しとのもんを、けなり(る)がるんじゃねぇお (古語→けなりい→・けなるいは訛り) |
人のものを、羨ましがるんじゃないよ |
きょは、刈り上げ だすけ けぇもちして喰ぉうや (古語→カイモチイ) |
今日は、稲刈りが終わるからおはぎをして食べよう |
こらぁ シトのアッパでねぇ、けだもんのアッパだえや (毛の物) |
これは人の糞ではない、獣の糞だよ |
朝遅くまで寝てけつかって、早く起きて庭でもはけや (居るの卑語 江戸時代の言葉) |
朝遅くまで寝ていやがって、早く起きて庭でも掃きなさい |
あの木も、けっことふとったのう | あの木も、結構生長したね |
けつづえなべ(けつづなべ)をしたら、けつが はっこえや (けつ・づえなべ) |
直に雪の上にお尻をついてすべる遊びをしたら、お尻が冷たいよ |
んな、シャツがけぇっつぉだねぇかや |
君、シャツが裏返しじゃあないかえ |
誰が、そのけつのごえをしたと思うんだ | 誰が、その失敗の後始末をしたと思うのだ |
運動会で、げっぽになって、しょうし かったや (尻ー) |
運動会で、ビリになって、恥ずかしかったよ |
そうでなけら、おら、そんげな事は えわねぇ こてぇや | そうでなければ(あれば)、私、そんな事は言わないですよ |
おめぇは、ほんに、げらだない |
あんたは、ほんとうに笑い上戸だねぇ |
げんのう持って来てくれや | 金槌持ってきてくれや |
ハサはけんばんをつけると がんじょうになるでもない | ハサは、最上段わたすサオ(竿)をつけると頑丈になるけどね |