ホッパの作り方

 ホッパの材料とするツバキの葉は柔らかからず余り堅からずの葉が適す。
 まず、形の良い大きめの葉を取り、先端の尖ったところを取り去り、そこから艶のある表が外にでるようにして、径5〜7oほどの筒状に巻く。主脈が重ならないようにほんの少しずらして巻くことがコツだ。
 巻いたら片方の口を指で押しつぶす。そして吹いて見て鳴らなかったら 吹き口を前歯で少し噛み切って音が出るように調節する。〔少しずつ噛み切り吹いてみて更に噛み切り調節する〕
 それでも、音が出ない場合は、再度作る。筒の径によって低音と高音を選ぶ事が出来る。力を入れないで吹いても音がでるホッパが最良の出来具合だ。
 音が出たら手を離すと巻きが戻るのであらかじめ、フジやクワの木あるいはスゲを細く裂いたも〔現代では輪ゴムがよい〕を用意しておいて結わく。
 また、筒の先にチマキザサを巻いたラッパを取り付けると音響効果により一層よい音がでる。