春木について          
昔の農作業では山肌が現れる4月に始まる最も早い山仕事でした。ナタを腰に山の斜面に生えている低木を根元から切り取る仕事でした。
 低木は主に、ナラ、ブナ、タニウツギ、ヤマザクラ、マンサく、クロモジ、コリハダカイデ、ユキツバキなどでした。
急斜面で切る場合は、切った低木はいったん大束に縛って山すその残雪の上まで転がり落としておいて左の動画のように粘りのあるマンサクやユキツバキなどを使って束ねるのでした。
束ねるときには、丈の長い木は半分にするなど長さをそろえます。
束ねるとそれを山道沿いまで背負って運び、薪ニオを作って積んでおき、秋に家に運んで茅葺きの屋根上らに上げて保存しておくのでした。
参照→四季の農作業 ハリキ