ノブドウ | |
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暮らしとの関わり ヤマブドウが、奥山にしか見られないのにくらべ、ノブドウは、道ばたのどこにでも見受けられる。一見、葉の形や蔓の様子などヤマブドウに似ているので、子どもの頃はヤマブドウと見間違えることもあった。また、花の形はヤブカラシに似ている。→左下写真 果実は、ヤマブドウとは異なり白や紫、青色のなどの混じった独特の色をしている。食べ物のなかった戦後の頃の子どもは、食べられないことを知っていたが、内心、これが食べることが出来る実であればと惜しい気持ちになったものだった。 それにしても、ノブドウの果実は本来、淡緑色→紫色→青色に変化するとされるが、実際にはもっと複雑な色合いを呈する。また、結実直後からすでに赤く色づいたものもある(右下写真1・2)。 これが虫えいとの関連があるのかどうかは多くの図鑑や文献を調べてみたが分からない。できれば今後調べてみたい。 時には宝石箱をひっくり返したような目を見張る美しい場面に出会うこともある。→参考画像 今日(2014.10.30)、北条地内で杉の木に高くよじ登ったノブドウ(下写真)を初めて見た。高さは10mを越えていたであろう。 (上写真2005.10.26.上石黒 右上下2004.8.26寄合) 多彩色な果実 ![]() 節ごとにジクザク状に曲がる茎 ![]() 撮影日 2010.7.3 大野 杉の木に10mあまりよじのぼったノブドウ ![]() 写真 2014.10.30 北条 切れ込みの深い葉の形 ![]() 撮影日 2008.10.21 寄合 葉と対生し二股となる蔓 ![]() 撮影日 2013.10.5 田塚 晩秋のノブドウ ![]() 撮影日 2011.11.16 下石黒 白一色の果実 ![]() 撮影日 2011.11.2 寄合 ![]() ヤブガラシ(左)との比較写真 ![]() 写真 2022.7.29 松美町 ![]() |
解 説 ブドウ科 北海道から九州に自生する蔓性落葉植物。〔落葉低木と多年草との2つの分類の仕方がある〕 節がありジグザグ状に曲がってのびる(左下写真)。 葉は互生で形は一定ではなく変化に富むが、ヤマブドウに比べ切れ込みが深いものが多い。巻きひげは葉と対生し先が二又となる。 花期は7〜8月。薄黄緑の花が上の写真のようにこまごまと付く。 果実は、直径1pほどで、下写真のように紫、青、白の混じった絶妙な色合いとなる。 また、いびつな果実、大きな果実も見られるが、これらは、昆虫が寄生して虫コブとなったものである。 ノブドウは有毒ではないが、食べられない。 名前の由来は野にあるブドウの意味。 果実の大きさ ![]() 花期から果実期へ ![]() ![]() 写真 2019.8.24下石黒 若い果実1 ![]() 撮影日 2005.9.3 上石黒 若い果実2 ![]() 撮影日 2005.7.8 下石黒 美しい色の果実 ![]() 撮影日 2014.10.4 谷根ダム付近 ![]() 撮影日 2014.9.21 藤元町 果実と種子 ![]() 撮影日2011.11.1上石黒 ![]() 虫こぶでいびつの果実 ![]() 撮影日 2011.11.1 上石黒 冬芽(見分け難い) ![]() |