アカメガシワ | |
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暮らしとの関わり 石黒では少ない樹木であり、とくに太い木は希である。 方言の呼び名は伝わっていない。「食べ物をのせたり包んだ」と植物図鑑の解説にあるが、そのような習慣も聞いたことはない。ホウノキやササが身近にあったせいかも知れない。 春の赤い若芽が美しく、目を引く木である。 下の写真は上石黒地内の石黒川の源流付近〔モウギダイラ〕で出会った石黒では一番の大木である。 アカメガシワの葉の付け根に蜜腺があり吸引に寄ってきたアリの姿をよく目にする(下写真)。アリは、そのおりに蛾などが葉に産み付けた卵や、孵化したばかりの毛虫などを餌として持ち帰る。つまり、 アカメガシワは蜜をアリに与えることで葉を害虫から守ってもらっているということになる。 東南アジアなどに見られる本格的なものではないが、アリ植物の一つであるといってよい。これに類するものに野草にはカラスノエンドウなどがあるが少ない。 ちなみに、種子の散布をアリに頼る植物の方は少なくない。 (写真上・右上中2005.6.20落合 右下2005.7.18居谷) アカメガシワの大木 ![]() 写真2005.10.1上石黒 幼木 ![]() 写真2008.6.8寄合 赤い若葉とアリ ![]() 写真2008.6.8寄合 成長に従い赤色が薄くなる葉 ![]() 写真2009.5.24寄合 初夏のアカメガシワ ![]() 写真2010.6.18 寄合川沿い 花期 ![]() アカメガシワのさく果と種子 ![]() 写真2005.8.12寄合 ![]() 写真2009.9.6寄合 黄葉の頃 ![]() 写真2011.11.4上石黒 もうぎ平 海辺のアカメガシワ ![]() 写真2012.10.8笠島 ![]() |
解 説 トウダイグサ科 本州から沖縄に見られる落葉高木、高さ5〜10m。雌雄異株。 樹皮は灰褐色で浅い割れ目が入る(下写真)。 葉は長い赤い柄をもち互生し長さは10〜20p、幅は7〜14p。若木の葉は2〜3裂する〔下写真〕。 枝にも葉にも細かい星状毛があり特に若葉では甚だしい(下写真)。これは虫害を守るためのものといわれる。 冬芽は鱗片葉ではなく普通葉の裸芽である(下写真)。 7月ごろ枝先に円錐形の花をつける。雄花は黄色の花で、ガク片は3〜4裂し多数の雄しべをもつ(下写真)。 雌花は短い花穂に密着していて短い柄がある。ガクは3裂し子房には3頭柱がある(下写真)。 さく果は外面にトゲが多く、熟すと3枚の殻に裂け紫黒色で球形の種子を出す〔左下写真〕。 種子は地中での種子の寿命は百年にも及び、伐採や山火事の後に発芽する。樹皮は漢方薬となる。 名前の由来は新芽が赤いことによる。 幹 ![]() 若葉を覆う星状毛 ![]() 写真2008.6.8寄合 崩壊地の幼苗 ![]() 写真2008.6.8寄合 3浅裂する若木の葉 ![]() 写真2005.6.30落合 雄花 ![]() 雌花 ![]() 写真2005.7.19大野 種子 ![]() 冬芽(裸芽)と葉痕 ![]() 撮影2009.12.8.上石黒 ![]() 葉痕(2年目か) ![]()
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