オオバン

暮らしとの関わり
 石黒では出会ったことはない。門出集落鳥類目録にも見られないことから生息していないのであろう。というより、オオバンを受け入れるだけの沼や池が石黒にはないということであろう。
 11月6日に鳥に詳しい長谷川さんと西山から刈羽の池を訪れると数種の水鳥が小さな群れをつくって見られた。
 オオバンは全身黒く嘴と額が白いのでよく目に留まった。初めての出会いであった。柏崎地区ではオオバンは冬鳥。
 関東地方では絶滅寸前の危惧種に指定されている県もあると聞くが、数は減っているといわれるが新潟県でこのように観察できることは有難いことだ。
 次回はにもう少し間近で詳しく観察して見たい。とくに特徴のある足指の部分も確認したいものだ。
 ところで今日(2015.6.24)のWEB上に、琵琶湖周辺ののオオバンが10年前の3倍の6万羽ほどに増えているという意外な情報が見られる。増加分の多くは中国からの移住組との記載もあるがこの点の真偽の程は分からない。
ビデオ資料→クリック

写真2014.11.6西山町長嶺


             泳ぎ回る姿

                拡大写真

写真2015.1.21西山町長嶺

       指の両側にひれ膜のある黒い足
写真2015.1.21西山町長嶺

        陸に上がって餌を食べるオオバン

写真2017.2.16 西山長嶺の池


解 説
クイナ科
 日本では夏季に北海道(夏鳥)、本州、九州で繁殖し、冬季になると本州以南で越冬する。
 湖、沼、池などにすみ非繁殖期には大きな群れをつくることもある。全長32〜39p、翼開帳70〜80p。全身黒色で、くちばしとひたいは白色でよく目立つ。足指の両側にはひれ膜があり水をかくに適している。
 幼鳥は全身が黒褐色、喉から胸部が白い羽毛で被われる
 生活形態はほぼ一年中湖や沼や池で生活する。県内(新潟県)では数の少ない水鳥。
 泳ぐときには首を前後に振り、バンよりも頻繁に水にもぐる。
 食性は雑食で、水草、水生昆虫、小魚、など。
 営巣は水辺の草むらにヨシなどの葉を積み上げて皿状の巣をつくり、1〜13個の卵を年に2回産む。
 鳴き声はも「クークー」または「キョローキョー」と聞こえる。
 世界的に減少が見られ、日本では西日本の各地で絶滅危惧種の指定を受けている。
 名前の由来は、大型のバンの意味。



      正面から
写真2015.1.21西山町長嶺

        後ろ姿
写真2015.1.21西山町長嶺

     頭部と眼の色

写真2015.3.7西山町長嶺

       全体の姿

写真2017.2.16西山長嶺の池