カンムリカイツブリ | |
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暮らしとの関わり 昨日(2015.3.31)は、気温が21℃近くまで上がり、5月並の陽気となった。図書館での山中村庄屋文書の整理作業に少し早目に家を出て柏崎埠頭まで足を伸ばした。 カモメとユリカモメとの出会いを期待して行ったのだが、オオセグロカモメが数羽しかいなかった。 しばらく、待っていると30mほど先にウミウらしい姿が眼に入った。ウミウはすでに撮影済みで食指が動かなかったが、折角の出会いであるので数枚撮影して来た。 帰宅後に画像をみると、冠羽が気になったがウミウの繁殖羽だろうといい加減な考えでウミウの頁に掲載しておいた。 ところが、今朝、鳥に詳しいH氏から頂いたポケット版の「水辺の鳥」を見ていて、この鳥はカンムリカイツブリであることが分かって驚いた。もともと自分の念頭には小さくやや貧弱な感じのカイツブリのイメージがあっての早合点であった。どうやら、全く知らないことはそれでよいが、生半可な知識に囚われてしまうことには、万事において留意を要することらしい。 図鑑によると、カイツブリの仲間は冬羽と夏羽の違いが顕著の水鳥の一種であるようだ。 出来るなら、夏羽の個体には近々再会して改めて詳しく観察してみたい。冬羽の個体には今冬に是非出会いたいものだ。 画像を拡大してみると(右写真)頭頂部の、黒褐色の羽が長く眼と嘴周辺は白いが、後ろ頭側は輝くような赤褐色だ。 さらに喉前部は首輪のような切れ目のよい黒色で境間際の下部の羽色は微かに褐色かかっている。また、目は赤味を帯びたルビーのような美しい色をしている。 再会の日を心待ちにしている。 写真2015.3.31柏崎埠頭 泳ぐ姿 ![]() 写真2015.3.31柏崎埠頭 ![]() |
解 説 カイツブリ科 日本では、冬季に九州以北に冬鳥として飛来する。青森県の下北半島や滋賀県の琵琶湖など本州の湖沼でも少数繁殖する。 全長46〜61p。翼開長85〜90p。日本で見られるカイツブリの仲間では最大種。頸部は非常に長い。上部は黒褐色で下面は白い。春には頭頂には黒い冠羽が伸びる(左上写真)。虹彩は暗赤色、嘴は真っ直ぐで先が尖る 他のカイツブリの仲間の中で唯一長い首を真直ぐに伸ばして泳いているので区別がつき易い。 食性はイモリやオタマジャクシ、昆虫などの他に水草も食べる。 頸から頭部の様子 ![]() 後ろ姿 ![]() ![]() |