ミズタマソウ
暮らしとの関わり 　石�Kでは、時々見かける植物の一つである。正確には、地味なために「目を引くことが少ない」というべきであろうか。 　しかし、ミズタマソウは、花弁、萼、雄しべが２個という珍しい２数性の野草である。一見すると花弁は2個に見えるがよく観察すると花弁の先が２裂しているのである。 　掘り起こしてみるとツル根が長く伸びている。また、葉の付け根は右下の写真のように赤紫色で少しふくらんでいる。 　白い毛に覆われた果実はその名の通り水玉のように美しい。１０余前になるが秋の頃、板畑の神社上のブナ林の縁で朝霧が種子のカギ状毛に付着して、そこにこもれ陽が当たり、その美しさに見とれたことがあった。その時に撮影した写真を朝(2020.7.17)から探しているが見つからない。お待ち願いたい。。 　上の写真は葉が広いことからヒロハミズタマソウであるかもしれない。詳しいお方の御指導を仰ぎたい。 〔写真２００６．１０．１６寄合〕 　　　　　　　　　　　花期のミズタマソウ 写真2007.9.5落合 　　　　　　　　　　　地中を走るツル根 写真2007.9.5落合 　　　　　葉の縁の低い鋸歯 写真2007.9.5落合 　　　　　　　　茎の葉(下部〜上部) 写真2007.9.5落合 　　　　　　　　　　　　　花の特徴-２数性 　写真2007.9.5落合 　　　　かぎ状の毛で覆われる果実　　拡大 　写真　2006.10.16　下石黒	解　説 アカバナ科 　北海道から九州の山地の木陰に生える多年草(分離型地中植物)。 　根茎はつる枝が地中を走る。（左下写真） 　茎は直立して節は多少紫色を帯びてふくらむ（下写真）。高さは２０〜５０�pで下向きの細かい毛がある。 　葉は対生し１〜４�pの長い柄があり柄には細毛がある。葉の長さ5〜13�p、幅2〜4�p。縁には低い鋸歯がある。（左下写真） 　花期は8〜9月。花は柄をもち白色または淡紅色で穂状につく。ガク片は２個、花弁も２個、雄しべ2個(２数性)、花弁は先端が深く凹んでいる。（下写真） 　果実は下向きにつき、ほぼ球形で縦に4本の溝があり鉤状毛がびっしり付いている。（下写真） 　名前の由来は果実を水玉にたとえたもの。 　　　　　ミズタマソウの花 　　　　花期から果実期へ 写真2007.9.5落合 　　　　　ふくらむ節 写真2007.9.5落合 　　地についた節から出る根 　　果実の縦溝とかぎ状の毛 写真2007.9.5落合