クジャクシダ | ||
![]() |
![]() ![]() |
|
暮らしとの関わり 石黒では「ヨメノハシ」と呼んだ。 細く艶やかで黒紫の漆をかけたような茎(写真左上)を花嫁の箸にみたてたものであろう。 道ばたなどの傾斜面によく見かけられる。小ぶりであるがよく見るとなかなか美しいシダである。春の若葉は赤く色づいたものもが多い。〔下・右下写真〕 子どもの頃はこの草を手折って葉の根本を口に含むようにして息を吸い込みながら引っ張り音を出して遊んだ。吸い込んだ息に微かに若葉の香りが感じられたことを憶えている。 (写真上2005.6.8下石黒 右下2005.5.1寄合) 早春のクジャクシダ 前方はゼンマイの茎部 下はクサソテツ ![]() 写真2011.5.11 下石黒 クジャクシダの開きかけた葉 ![]() 写真2009.4.27 下石黒 赤味を帯びた春の若葉 ![]() 写真2007.5.30 大野 クジャクシダの茎の様子 ![]() 写真2005.6.8 下石黒
![]() |
解 説 イノモトソウ科 北海道から九州に自生する多年草。山地の半日陰の斜面に多く生える。 根茎は短く横にはい多数分枝して株をつくる。 茎は葉柄とともに光沢ある黒紫色で細く堅い針金状で(上写真)、高さ25~45㎝。 葉身は鮮緑色で膜質で無毛、8~12個の羽片が扇状に広がる。各羽片は密に分裂し、中央部の羽片が最も大きく、外側のものほど次第に小さくなる〔左写真〕。 小羽片は短柄をもち半月状で上側の縁に数個の切れ込みがあるが下側は全縁である〔下写真〕。 胞子嚢群は小羽片の前面に数個ついて葉の縁が折れ曲がって胞子嚢群を包む〔下写真〕。 春の若葉は赤味を帯びている〔左下写真〕。葉は成長するにつれ緑色となり、扇状の葉身がクジャクの羽を連想させる。 観葉植物として栽培される。 名前の由来は葉がクジャクの羽に似ていることによる。 クジャクシダの葉 ![]() 写真2004.11.20下石黒 羽片の短い柄 ![]() 写真2004.11.20下石黒 小羽片の前面につく胞子嚢 ![]() 葉の縁が折れ曲がって包む胞子嚢 ![]() 写真2011.8.4下石黒 クジャクシダの若芽1 ![]() 写真2009.4.18下石黒 クジャクシダの若芽2 ![]() 写真2009.4.27 下石黒 |