ベニバナボロギク | |
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暮らしとの関わり 現在(2005)ベニバラボロギクは、石黒では夏から秋にかけて道ばたでよく見かける植物だが、筆者が子どもの頃〔1945年頃〕は見かけた記憶はない。 石黒にベニバラボロギクが入ったのは車道が開通し土木工事が盛んに行われるようになった1970年代以後あろう。 うなだれたような独特の花が目をひく。水のない花瓶の花のようで見劣りがする。だが花の煉瓦色は独特な色合いである。 また、シュンギク(野菜)のような香りがして食べると美味しいといわれる。太平洋戦争中に「南洋春菊」と呼び兵士が食べたと言い伝えられる。 落下傘のような冠毛をもった種子は風に乗って広く散布される。 山火事跡にいち早く発芽するのがこのベニバナボロギクでアメリカでは「fire weed・火の草」と呼ばれるという。このような性質はダンドボロギクに似ている。 また、このように森林火災や伐採後直ちに林床地域に発生する一年生草本は在来種には見られないといわれている。 今日(2014.11.5)、カラムシ街道祭りの会場となる好日山房の清掃に行くと夕日に映える城山をバックにベニバナボロギクの種子の冠毛を輝かせ、肌で感じ取ることのできないほどの微風に乗って旅立つ様子を確認できた。→参考画像 資料→花から種子へ 写真2005.8.30上石黒 右上2009.11.6下石黒 ベニバナボロギク花の様子 ![]() 撮影2005.10.28下石黒 そう果の10条と糸状の冠毛 ![]() 撮影2009.11.6下石黒 根 ![]() 撮影2009.10.16下石黒 ![]()
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解 説 キク科 本州中部以南に自生している一年草。終戦直後に九州で発見され急速に広まったアフリカ原産の帰化植物。 茎は直立して30〜80pで上部はよく枝分かれする。上部にはちぢれた毛が多いが下部はほとんど無毛。 葉は柄があり互生し長さ10〜20p。葉の質は薄く、下半部は羽状に不規則に裂けることが多い。(下写真)両面に毛がある。 花期は8〜10月。花の形は筒状花で中ほどがやや細まり、枝の先に総状に下垂してつく。 総包は筒状で長さ9〜10o、幅7o内外。総包片は1列〔下写真〕。 小花の花冠は長さ10o、上部は煉瓦色、下部は白色で長さ2o。 そう果は2oほどで10本の条があり1pほどの糸状の冠毛が多数ある。(右下写真) 名前の由来は、花が終わった後に冠毛のついた種子がとび出た様子(右中写真)がボロ切れに似ていることによる。 裂ける葉の下部 ![]() 撮影2005.8.30下石黒 総包片 ![]() 撮影2005.10.28下石黒 2裂する花柱 ![]() 茎断面 ![]() 撮影2009.10.16下石黒 |