クサキリ
暮らしとの関わり
 クサキリは、バッタや他のキリギリスに比べ動作が緩慢で捕らえやすいので、子どもの頃によく捕まえた。
 姿は他のコオロギ・バッタ類に比べ優しい感じで親しみをもてる昆虫であった。また体の様子も作り物(模型)のような印象をうけた。
 しかし、雑食性で他の昆虫も捕らえて餌にするだけあって脚の先のつくりを観察するとトゲ状突起もあり納得できる。(右写真)
 また、よく、上右の写真のような逆立ちのような格好をしたが、敵を威嚇するためであろうか。

〔写真上2006.10.18上石黒〕


         上から見た姿
写真2006.10.18上石黒
解 説
キリギリス科
 本州以南の草藪に分布。やや湿った草地を好む。市街地にも見られる。
 8〜10月に成虫となり♂が「ジー」という甲高い音を出して鳴く。
 動作は緩慢である。
 体長40〜55o。体色は緑色型と褐色型があるが緑色型でも脚の下部は褐色である(左写真)
 食性は雑食でイネ科の植物の葉や実、その他昆虫などを餌にする。
 似た種にクビキリギスがいるが、クビキリギスは頭部がとがっているので区別できる。



  前脚と後ろ脚の先


写真2006.10.18上石黒