キンモンガ | |
暮らしとの関わり 石黒の山道を歩いているとよく見かける。チョウに似たガである。市街地周辺より石黒では多く見かける。 日中ひらひらと飛んで花に止まって蜜を吸う。触角もチョウそっくりである。ガとチョウの厳密な区別はないといわれるが本種などを見ていると納得がいくように思われる。 また、日本で見られる鱗翅目5000種のうちチョウの約250種を除いたすべてがガであると言われる。 石黒ではガのことを「べっとう」と呼び、子どもの頃から何か、チョウよりも下等なような先入観を持ってきたように思うが、今にしてよく観察してみるとガの世界は広く、翅の紋様についても実に多様性に満ちていて味わい深いものがあるように思われる。 幼虫の食樹であるリョウブの木が多い石黒では多く見られるガである。 写真2005.9.24落合 右上下 老体 オトコエシに寄ってきた2頭の個体 撮影日2007.9.2大野 交接するキンモンガ(手前が♀) 撮影日2009.9.14上石黒 翅の裏側 写真2007.9.2大野 |
解 説 フタオガ科 日本だけにいる種類で本州から九州に分布。山地に多く見られる。 開張30mm内外。体の特徴は、はねは黒く前ばね、後ばねともに淡黄色〔黄色から白まで各種〕の大きな紋様がある。 触覚はチョウに似て糸状であるが先が膨れていない。 年1回発生し成虫は6〜8月に出現する。昼間に飛翔しチョウと同じように花の蜜を吸う。 サナギで越冬する。 名前の由来は黄色い紋による。 翅の様子 写真2007.9.2下石黒 裏側の様子 撮影日2007.9.2大野 花柄に挟まれて死んだ個体 写真2007.9.2下石黒
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