民具補説 スミツボ 大工や木挽き職人には無くてはならない道具のひとつにスミツボがあります。 スミツボは硬い木をくりぬき、そこに墨をしみこませた綿を入れてその中を細い丈夫な糸(壷糸)を通して糸の一方は滑車に巻いてもう一方は反対側の穴を通してその先には留め具がついています。 ![]() スミツボは定規などでは引けない長い線も簡単に引ける便利な道具でした。 木挽きが木材を挽くときにはスミツボで挽いた線に沿ってノコギリで切断したりヨキ(マサカリに似た道具)などで削り落とします。
周囲6尺(約180p)長さ6尺の丸太から、4分(ぶ)板(1分は約3o)、6分板、8分板等をノコギリで挽いて作るには丸太の前の断面から丸太の前面、手前の断面に丁寧に墨糸の跡をつけてから丸太を挽きはじめるのでした。 文・図 田辺雄司(居谷) |