私たちは、雪深い黒姫山のブナ林から湧き出る水の恵みを受けて、
美味しい米作りを目指します
           
              私たちの願い
 
 
この度、私たち7人は、農事組合法人・石黒を立ち上げました。
 私たちの石黒地区は、新潟県柏崎市高柳町の南西部に位置し、山に囲まれ豊かな自然に恵まれた環境にあります。
 石黒は広葉樹林とくにブナ林が多く「ブナ林の里」と呼ばれています。
 また、山あいに7つの集落があり、田のほとんどが棚田であります。私たちの先祖は千年にもわたりこの地で雪解け水や湧き水をたよりに稲作りをしてきました。
 しかし、過疎化の波は私たちの村の姿をすっかり変えてしまいました。村人は高齢化し、田畑は年々荒れて原野にかえりつつあります。
 私たちは、せめて現在の耕作田をこの先10年、そして20年にわたり残したいと心から願っています。
 そのためには、私たちは法人組織を生かすとともに他の生産者と連携して、美味しい米づくりに取り組むことが何より大切であると信じます。
 そして、村出身者や農業に興味関心のある方々の共感を得て、一人でも多くの後継者を育ててこの切実な願いをかなえることの出来るように努力してまいります。
              組合員一同

  設立第3期 令和2年~令和6年
 
              設立第2期を迎えて
 雪深い、黒姫のブナ林から湧き出る水の恵みを受け、私たちは純粋に山の暮らしを楽しみ、美味しい米を作り継いできました。
 「七人が力を合わせ、夢あふれる石黒の郷の支えとして、地域から信頼される農業経営を目ざします」これは、私たち「農事組合法人石黒」の設立時の目標です。
 以来、設立から5か年が過ぎ私たち組合員も地域の方々も高齢化が進み、「限界集落石黒」との声も聞かれるようになりました。
 国の中山間地直接地直接支払制度も3期15年が経過し、いよいよ4期目がスタートします。一期5年間のサイクルですから、高齢者には厳しい決断が必要となります。
 いうまでもなく、高齢化が進んでいるのは石黒地域だけではなく高柳町全域にわたることであり極めて深刻な問題です。
 国では第4期の直接支払制度を現在、この厳しい状況をふまえながら5か年継続できる制度を検討中です。私たち農家が納得して参加できる制度ができることを切に願っています。

 石黒地区ライスセンターも地域の助成のお陰様をもって乾燥機も更新して頂きました。また、色彩選別機も導入し、設備は一段と充実しました。是非、皆様もご利用くださいますようお待ちしています。
 私たち組合員一同、これからも石黒地区の皆さんの要望に少しでも叶うように微力ながら努力していくつもりであります。
 何卒、これからも相変わらぬ御指導をくださいますよう心からお願い申し上げます。

 平成27年3月

 農事組合法人石黒
   代表 大橋伊勢治  ・  組合員一同
                
 「農事組合法人石黒の皆さんへ」 閲覧者からのお便り

 

     令和2年度(第3次1年度)
    
   稲の生長順調に進む 2020.7.15

 今日(7/13)、畑の手入れに石黒を訪れた折に農事組合-石黒の田を先週に続いて訪れてみました。1週間とは言えその成長ぶりには驚くべきものがあります。
 大橋伊勢治さんのお話では2、3日後に1回目の穂肥を与える予定のことです。
 北陸地方の梅雨明けは24日ごろとの予報でありますが、直前の豪雨が心配されます。収穫期の9月まで天候に恵まれること祈るばかりです。

地名-出会い入り(ライスセンター前)
 
 地名-滝の淵(下石黒)
 
 写真・文-編集会 情報提供 大橋伊勢治


   
    田の畔草刈作業を行ないました  2020.6.13

 今日(6月13日)、タキノフチの田の畔草刈りを行ないました。12名の参加でした。今回は山中から村田功さん、伊藤直樹さん、大沢さんが参加してくださいました。
 朝から雨模様の天気で心配しましたが、小雨程度ですみ、山中から応援に来てくださった皆さんのおかげで作業もはかどりで午前中で終わりました。
 
 
 
 情報・写真提供 田辺須磨子


     田植え後の苗、順調に成長する  2020.6.7
 今日6/7、下石黒の道普請の帰路、1週間まえ補植作業の行われたライスセンター前の田に立ち寄って見ましたところ、苗は順調に成長しておりました。
※下欄の補植時の写真参照


 写真・文 編集会


       全員で補植作業行いました  2020.5.31
 先程補植が終わりました。
 本日は16時から17時までの作業でした。参加者は13人でした。
毎回恒例の一服は、お茶とパンとバナナ。たわいもない話をしながら、笑顔が戻ります。
 写真・文 田辺須磨子

 
 
 
 

     育苗施設の解体収納作業行う  2020.5.30
 本日は苗代プールの撤去作業を行いました。 爽やかな風とお日様のお陰で気持ち良く1日作業ができました。作業は朝8時から16時半までかかりました。
 
 
 写真・文 田辺須磨子



       ライスセンター前の苗田かき終わる  2020.4.18
 5月18日にライスセンター前(地名-出会い入り)の田かきが行なわれた。撮影に訪れたときには、ほぼ作業は終了近い時であったので
田からあがられた中村勝善さんに石黒地区の田植えの進み具合などについてお聞きした。若干板畑は遅れるがその他の集落では今が田植えの盛りではなかろうかとの事であった。
 また、小雪による水不足も心配されていたが天気予報では明日より雨の日多いようで当座は心配ないのではないかと思う。
(編集会)
 
 
 写真 編集会


       タキノフチ田打ち、田かき終わる 2020.5.18
 タキノフチの田打ちはすでに終わっており、田かきはライスセンター前(地名-出会い入)の田かきが終わり次第続けて行なわれる予定のことです。タキノフチは長い水路で管理は大変ですが松沢川上流のから取水しているために水不足の心配はありません。(編集会)


              田かきが終わる  2020.5.22
 
田打ちが終わる
 
写真 編集会


 育苗施設の苗順調に成長し植え付けも始まる  2020.5.
 4月8日に作った育苗施設の苗は順調に成長し田植え作業も始まりました。今年は等施設での育苗はコシヒカリ3,800箱、こがねもち200箱で合わせて4,000箱でした。育苗にあたり、温度管理、水管理は、昨年同様、組合代表の大橋伊勢治さんが中心となって行なっています。
 
 写真 田辺須磨子  石黒校跡地-前方に八重桜の幼木
 
 

 ライスセンター清掃とタキノフチ及びデアイイリの水路掃除行う
 4月26日、組合全員でライスセンターの落とし板はずし等春の清掃作業を行った。そのあと引き続き、タキノフチの用水路とセンター前・出会い入りの用水路の掃除「えまるさらい」を行なった。どちらも山谷の上流より取水するため大変であるが、とくにタキノフチは1㎞にも及ぶため容易な作業ではない。とくに豪雪の年には用水を土砂や倒木が塞ぎ、時には用水路そのものが崩落したこともあった。幸い今年は記録的な小雪の冬で作業ははかどった。
 
 
 情報提供・写真 大橋伊勢治



       学校跡地の育苗施設を設置する   2020.4.8
 8日、農事組合法人石黒が中心となり、学校跡地に育苗施設を設置する作業が行われました。作業は広い施設であるため、午前8時から午後5時までかかりました。
 本HP「農事組合法人石黒」を見ますと、一昨年は4月20日ごろに苗箱並べが行われていて、周りは厚い残雪が見られます。

 
 
 写真 田辺和幸
 
 
 
    令和1年度(第2次5年度)
     田辺和幸さんの稲刈りの応援に組合員出動 2019.10.1
今日(10/1)ライスセンターに立ち寄ると、昨年亡くなられた中村正和さん(元組合員)の水田の耕作を引き受けられた田辺和幸さんの稲刈りの応援に組合員が出動されて次々と籾が運ばれ乾燥機に投入されていた。センター内には既に袋詰めされた米が山と積まれていた。
 一方では、光選別機によって精米の精選が行われたいた。組合代表の大橋伊勢治さんから説明をいただき、選別の前後の実物を見せてもらいその威力に驚いた。
 田辺さんの稲の刈り取りは現在半分まで進んだところだというが、地面が柔らかく難渋しているとのこと。台風18号も近づいているが幸い明日までは晴れの予報であるので何とか無事終了を祈るばかりである。それにしても、こうした事態に対処できる組合の力は改めて頼もしく思い、今後の石黒の農業の進むべき道を示唆するものであるように思われる。


 
 
 
写真・文-編集会
ビデオ便りライスセンターフル稼働

 昨日も法人の皆様から大野のやちの稲刈りをお手伝いいただきました。
秋晴れの清々しいお天気の中、熟練の技を見せつけられました!
そう広くもないぬかるんだ田んぼの中をコンバインが二台。自由自在にさながら田んぼの中を追いかけっこをするように、周遊しておりました。圧巻です。
ご自身の田んぼでは手刈りの必要などありもしない方々でしょうが、草だらけの稲を腰をかがめ手際よく刈ってくださったり。
皆さんのお気持ちに感謝の思いしかありません。
それと同時に夫のことを早く一人前に育てようと思ってくださってることを、痛いほどに感じました。
私はど素人なのに膝も腰も悪く全くの戦力外です。自分にできるとことをみつけてサポートしたいと思います。
 田辺須磨子




    石黒地区の稲刈り最盛期から終盤へ 2019.9.20
 
昨日(9/19)は朝、霧雨模様であったが昼近くから稲刈りができるほどに回復し各地で稲刈りが行なわれた。故郷の稲刈りは早くも終盤に入ったと思われるが、板畑地区は標高が高いだけにやや遅れているようだ。
 帰路、ライスセンター立寄ると中村勝善さんご夫妻が籾摺り作業をしておられた(下写真)。
 ライスセンター前の田も黄金色に染まり刈り取りを待っている(下写真)。組合では現在、各戸より委託を受けている田の刈り取り作業を連休を通して行なっている。今日は中村昭雄さんが下石黒の地名「ドウシンダ」で3反ほどの田の刈り取りを行っておられた。(下写真) 明日は中村勝善さんは下石黒ので委託の稲刈りを行なう予定とのこと。センター前の稲刈りはその後になるという。
 また、天気予報では台風17号の発生が伝えられ予想進路は日本海を北上とのこと、それまでにふるさとの稲刈りが無事終了することを祈るばはりだ。
 
 
 
 写真・文-編集会   情報提供 大橋伊勢治 中村昭雄、中村勝善



     石黒地区の稲刈り始まる 2019.9.6
 
天候にも恵まれ石黒地区の稲の成熟は予想以上に進んでいる様だ。今日(9/6)に、タキノフチとライスセンター前の稲をみるとすでに美しい黄金色だ。
 ライスセンターに立ち寄ると田辺請繁さんが昇降機の修理をされていた。すでに、センター内には袋詰めされた米が積まれていた。酒米の五百万石ではないとのことであるから「こしいぶき」であろうか。
 8月末に稲刈りの開始は9月20日ころからとの予想であったが少し早まりそうだ。2つの台風が日本列島に近づいているが被害がないことを祈るばかりだ。また、稲刈り期を迎え作業にあたっては健康安全に十分留意してもらいたい。
  編集会
 
 
 
 写真 編集会 大橋寿一郎



  ライスセンター整備点検を全員で行う 2019.8.24

 今日(2019.8.24)日、午前8時からライスセターの整備点検作業が組合員全員で行われた。作業に取り掛かる前に大橋伊勢治代表からの挨拶と作業手順についての説明があり、その後アバイザーの村田さんの話、最後に石黒水曜クラブからの協力依頼があった。 
 また、この度、上石黒の田辺請繁さんが新たに組合に加入され、組合員は合計9名となった。今日の作業には小野島さんの御長男も参加くださり総勢10人での作業となった。
 
 
 
 石黒地区の稲刈りは、今のところでは9月半頃から始まるのではないかとのことです。(酒米の五百万石はもっと早くから)
 どうか、収穫作業にあたっては健康安全に十分留意されること願っております。 (編集会 大橋寿一郎) 



    
イノシシ防止策の設置作業完了 2019.7.27  
  7月27日の朝8時からタキノフチとライスセンター前の水田のイノシシ防止電気柵の取り付け作業を行った。8人が二手に分かれて行い10時半過ぎに終了した。
 柵の総延長数は1㎞にはも達する。現在では、石黒地区ではほとんどすべての田には電気柵が設置されている。最近は、鵜川地区の平野部の水田にもイノシシによる被害が発生しているようだ。
 また、屋敷廻り以外の畑ではイノシシの被害は年々増加しているため電気柵が増えてきている。
 このような実情に行政も駆除のための若手ハンターの育成等に力をいれているようだが期待したい。
 さて、すでにコシヒカリも出穂を迎えいよいよ稲刈りも近づいてきている。組合では8月の24日にはライスセンターの清掃と機械のメンテナンスを予定している。
   (編集会)
  
 
出穂を迎えた様子 
 
撮影 2019.8.4 編集会 
 
稲の生育順調に進む 2019.7.19 
 気象台は今日(7/24)北陸地方の梅雨けを報じた。日照時間が極端に少なかった関東地方に比べて、新潟県の今年の梅雨は例年に増して晴れの日が多かったようだ。特に今年の梅雨の特徴は夜に適度の降雨があり、昼間は晴れ間のでる有難い天気で、稲の生育も順調のようだ。
 今日は、「農事組合石黒」のタキノフチとトンビガエス(地名₋ライスセンタたー前)などの稲の様子を見てきたが出穂も間近というところもあった。
 農事組合石黒では、来る27日にイノシシ防止の電気柵の設置作業を全員で行う予定とのことだ。(編集会)
 
 タキノフチ 
 
 トンビガエス(ライスセンター前)
 
           
 
       読者からのお便りが届きました 2019.6.30  
   寄稿文  あれから10年…組合法人石黒に寄せて
 「農事組合法人石黒」の立ち上げを石黒HPで知った時「へぇ~・・・石黒の農業も時代と共に変わるのだなぁ」と、思いました。過疎地と高齢化が進む中で、有志の農家が協力し合って団結することで村の存続と暮らしを整えて生き残りに繋げる取り組みを心から喜び、福島から密かにエールを送っておりました。
 「石黒の昔の暮らし」のHPに、農事組合のコーナーも設けられて組織や作業の内容が良く分かり、又写真付きでコマメに組合員の顔や姿を拝見する度に元気力を貰い励まされてきましたので「石黒魂」に感謝感謝!!」の気持ちで一杯です。
 あれから10年・・・第2期5年目は平成から令和に年号も変わりました。高齢化が進む中で石黒の皆さまがお達者なのには何時もながら驚くばかりです。より良い自然環境の中で、常に身体を動かされていることも大きな健康の秘訣なのでしょうか?  
 ふるさと石黒の事は何処で暮らしていても何歳になっても決して忘れません。故郷が永久に続くことを在村の皆さまと一緒になって心から祈り強く願っております。最新のHP更新によれば、農事組合のメンバーに若手の2名の方が新加入されたそうですが、有難く頼もしい限りですねぇ・・・!!
**黄金の実りの秋に向けて、どうぞ各々ご一同様も先ずは「健康第一」にお過ごしくださいませ。
      福島より・・・・・・・・大 橋 洋 子
 
   (お陰様で復興の進む福島 散歩道から撮影しました)
          お礼 大橋洋子様へ
  大橋洋子様から(農)石黒への寄稿文をいただきたいへんありがたく拝見しました。
 設立時、石黒の農業も時代とともに変わるものだなあ、と大橋様は感じられたとのことですが石黒だからこそ、法人設立が成ったと思っております。
 なにごとも継続するためには時代に即した変化が必要でありその意識を常日頃から醸成、共有しそれを実行に移す行動力と団結力が石黒の方々にはあったからこその法人設立であったと思います。
法人設立から10年屈強な石黒の男たちも80歳が目前になってきてさすがに昔のようにはいかなくなってきています。
 これだ、という妙薬は思いつきませんがご縁を大切にしながら少しでも多く、長く、石黒農業が続く手伝いをしていければと思っております。
         村田功 2019.7.4
 
 
  タキノフチ、ライスセンター前の畔草刈りを行う 2019.6.22
  雨の天気予報であったが、雨は明け方までで曇りとなり午前中は時々陽も差す作業日和となった。
 今日の作業には新加入の2人の外に山中集落で活躍されている素晴らしい2人の若者が参加してくださった。筆者が時々拝見しているブログ「山中記」を通してかねがね敬意を表している方々であろう。(出来ればお話をしたかったな)
 さて天候は正午近くに急変して雨となったが作業はその前に終わったことであろう。というのは正午直前に天気が急変して一時雷雨となった。スマホで確かめると尾神嶽上空に厚い雨雲があった。
 一先ず、これで農作業は一段落、今後は気候に恵まれることを祈るばかりだ。
(編集会)
 
 
 
       全員で補植作業行う  2019.5.31
 31日の午後5時から恒例の全員作業で補植作業を行った。小雨の中の作業となったが、1時間ほどで終了した。恒例の全員写真は今年度より仲間に加わってくださった田辺和幸夫妻、(西嗣さんは都合で不参加)を迎え全員写真を撮った
 
 
 
 撮影 編集会
 
         田植え終わる  2019.5.24

 大橋伊勢治さんが、23日から24日にかけてやってくださった。幸い快晴に恵まれ、水もタキノフチは水路は長管理には苦労するが水源は松沢川の上流にあり水が枯れることはない。ライスセンター前の田も同様だ。
 
       田かき作業行なう 2019.5.18

 中村勝善さんが、18日から19日の2日間がかりでやってくださった。水の確保が出来ていたので作業は予定通り進んだ。
 
     田打ち作業行なう 2019.5.4 
 今年度仲間に加わってくださった西嗣さんが作業を引き受けてやってくださった。 
     
     タキノフチ水路掃除行う  2019.4.27
 
全員でタキノフチの水路掃除を行った。今冬は、小雪であったことも幸いして、タキノフチの長い水路も崩落などの災害箇所もなく予定の時間内に終了した。
     
 




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           平成30年度(第2次4年度)

   平成30年の活動を振り返って 

1 平成30年 勉強会

1月19日

・春からの作業計画の検討

・農薬、施肥計画の検討

・決算総会準備

2月16日

・平成29年決算(案)の説明

2月26日

・平成29年決算総会

3月23日

・免税軽油の割当

・環境保全型農業直接支払交付金の取組について

・米山プリンセスへの取組について

・共同育苗(プール育苗)の作業について

7月 6日

・春作業、共同育苗のまとめ

・電気柵の設置について

・穂肥の施肥時期について

7月22日

・交流会(矢田営農組合、山室生産組合、石黒)

8月10日

・水不足への対応について

・平成31年肥料の注文について

・平成28年産米の最終清算について

・新組合員の加入意向について

10月19日

・ライスセンター利用のまとめ

・米の出荷のまとめ

・秋作業(作業受託)のまとめ(請求書作成)

10月25日

・米の出荷のまとめ

・組合員の施設利用料の精算

・中米の出荷について

11月16日

・反省会(じょんのび村)

12月14日

・中米の出荷実績、精算について

・JA倉庫(機械格納庫として借受)の解体について


2 平成30年米の作況、収量について
・ 育苗~田植えまでは穏やかな天候で順調に推移しました。
・ しかしその後、7月13日~8月5日まで降水量ゼロの日が続き、「干ばつ」となりました。出穂期に必要な水分が十分でなく、稲の生育に著しい影響がありました。急遽、ポンプで川から水を揚げたりしましたが、葉っぱがくるくると丸まり、枯れてしまった田んぼもありました。
・ JAへの出荷量は602袋に留まり、平成29年の1,059袋と比較して△43%も収量を減らすこととなりました。

3 組合員のケガ、病気が相次ぐ
・ 平成30年は、組合員のケガや病気が連鎖のように続いてしまいました。
・ 春先より体調を崩し、入院を余儀なくされる組合員の方がおりました。
・ 6月には、大橋代表が草刈り中、アキレス腱を切ってしまいました。
・ 9月には前身の南部生産組合からともに苦労を分かち合ってきた中村正和さんが亡くなってしまいました。
・ 日本製4WD(ランクル)のように頑強な方たちですが、70歳を超え、さすがに体のあちこちに疲労が蓄積されているようです。

4 共同育苗の拡大
・ 昨年より始まった学校跡地での共同育苗ですが、昨年より約1,000箱増の4,500箱を並べました。共同育苗には、組合員に加え、小林時吉さんや大橋昭作さんも仲間になってくれています。

5 法人が石黒の稲刈を救う。
・ 稲刈が始まった9月中旬ごろ、急に稲刈ができなくなったので、法人で何とかしてくれないか、との依頼が2件ありました。
・ 急な依頼でしたが、快く引き受けることとし、大橋代表、中村副代表の指揮のもと、組合員一丸で稲刈に当たりました。
・ 軟弱な田んぼでは、母ちゃん方も総動員で手刈りを行い、相当苦労しました。
・ ただ、せっかくここまで育てた稲と、頼まれた方の気持ちを無駄にしてはいけないと、それこそ泥まみれでなんとか刈り終えることができました。

6 決算
・ 平成30年決算は、売上高8,828,340円、その他収益3,402,281円、計12,230,621円の収益に対し、12,228,138円の支出があり、差引2,483円の経常利益となりました。さらに法人税等納税分を差し引くと△67,537円の赤字決算となりました。
・ その要因としては、夏の干ばつにより収量が大幅に落ち込み、出荷量が減ったことが挙げられます。
・ 次年度以降、日当の単価を下げるなどして支出を抑えてはどうかなど、組合員の方から意見が出され、一丸で均衡のとれた経営となるよう努力していくことが確認されました。

7 新組合員の加入
・ 新しく、2名の新組合員の加入がありました。
・ おひとりは、大橋西嗣(にしつぐ)さん。落合の出身で現在は柏崎市内に住んでおられ、上石黒で田んぼをしています。
・ お二人目は、上石黒出身の田辺和幸さん。高柳郵便局長を定年退職されたのを機に、法人の仲間となってくれました。今までも、毎日夜明け前から田んぼへ行ってから郵便局の勤めをされていました。
・ 新しい仲間が加わったことは、組合員にとって大変な喜びでした。

8 多面的機能支払交付金に取組む
・ 国の制度のひとつである「多面的機能支払交付金」に石黒地域も取り組み始めました。
・ 法人も活動組織の一員として仲間に入りました。
・ 多面的機能支払交付金、中山間地域等直接支払交付金などの制度は、集落にとってはありがたい制度ですが、反面、書類の作成や出納のきまりなどで非常に煩雑で多量の事務が求められます。
・ 今までは、取組みたくてもそのことが障害となって、二の足を踏んでいましたが、幸いにも「石黒を守る会」をいう若手(といっても50歳以上が中心)の集まりが事務をやってくれることとなり、いよいよ活動を開始しました。

9 まとめ
・ 平成30年は、組合員の病気、ケガが相次ぎ、満身創痍で乗り切った感がありました。
・ そんななかでも、秋の稲刈では、法人の底力を発揮し、石黒の方々の負託に応えることができました。
・ 平成31年度は中山間地域等直接支払の5年の区切りの年であり、今までの5年間の総括をした後、新たな5年間を見据えた計画、構想を練る年でもあります。
・ これだ!という妙案は、なかなかないように思います。
・ ただ、案外、身近なところにヒントが隠されていると感じます。
・ 例えば「中米」の出荷について、いままでは「くず米」としてJAに引き取ってもらっていたものを、篩い直す手間を加えると、「中米」としてかなりの金額で出荷できるようになります。
・ 例えば「新たな仲間」を探すことに関して、地域おこし協力隊のように広く応募をすることは、いろんな可能性を感じる面もありますが、不安や受け入れる負担の大きさもあります。石黒出身の人、ゆかりのある人など、石黒と付き合いのある人ならば、気心も通じ合い、構えることなく仲間に誘いやすい面があります。
・ 例えば「農機具の修理」について、法人がJAと連携して、農機具修理を行う。(現在、その実現に向け、JAと協議中です)
・ 農事組合法人という法人格を持つメリットを生かし、石黒地域、石黒農業の継続に貢献すること。
・ その理念を忘れず、話し合いを続けていくことが、小さな歩幅でも確実な一歩であると信じます。
・ 設立時に「けんかをしないこと」を普及センターより指導いただき、大橋代表はことあるごとにそれを話し、法人の和を保たれています。
・ これからも、その指導を守り、(農)石黒が石黒地域の支えとなるよう活動を続けてまいります。(村田)




       
稲刈り最盛期、ライスセンター、フル稼働2018.9.23
 9月も下旬に入り、石黒地区の稲刈り作業は最盛期を迎えた。ライスセンターも、乾燥・もみすり・選別・出荷と現在フル稼働だ。彼岸の中日の今日も次々と籾が運び込まれていた。



 
今年は、少雨による水不足と異常な暑さで、若干、収穫量は少ないようであるが、その後、台風の被害もなく幸いであった。

 今日、ライスセンター前の水田では87才の方が稲刈りをされていた
(上写真)。ふるさと石黒地区の農家の高齢化はの極限に近づいている。今まで、農事組合は、高齢化により耕作できなくなった田を何件か引き継いできたが、現在は既に限界に達している。組合員自体の高齢化にも考慮が必要だ。(編集会)



 稲刈り開始前のライスセンターの準備作業を行う 2018.8.26

 お盆に待ちに待った雨が降り、水不足の稲も息を吹き返して穂も出そろい黄色く色づき始めた。来月に入ると間もなく稲刈りが始まるでであろう。
 今日(8.26)は、朝9時から全員でライスセンターの清掃、準備作業を行なわれた。


 昨年秋から、今年の6月頃にかけて組合員の怪我や体調不良が続き心配したが、今日は全員元気な顔が揃ってうれしい限りだ。かくいうサイト制作者も80を過ぎ持病が原因の食欲不振で弱ったすきを帯状疱疹にやられ、1か月ぶりに故郷石黒にやって来たというザマである。
 組合員の皆さんは心身とも屈強な方々だとはいえ、先ずは健康と安全第一で活動してほしいものだ。当方は心身ともに軟弱ではあるが、第2次の完了までは皆さんの活動を何としても発信続けたいと思っていところだ。
               編集会 大橋寿一郎


      
タキノフチの草刈り作業を行う  2018.6.17
朝5時から7時までタキノフチの草刈を行いました。
組合員のほか山中の伊藤直樹さんも手伝ってくれました。
朝晩は冷え込んで寒いほどですが稲はあと1週間ほどしたら落水し中干し、溝切りに入る予定です。

 
 
 


          
補植作業行う  2018.6.2
 6月3日の午後5時半から、タキノフチの捕植作業を全員で行った。作業前に情報交換を行った後、一斉に作業に取りかかり1時間ほどで終了した。



  
       タキノフチ田かき終わる 2018.5.22
タキノフチの田かきは終わり、田植えの用意が整った。あとは田植えをまつばかりだ。



    
タキノフチ・出会い入りの水路掃除 2018.5.4
 午前8時からライスセンター之事清掃をすませた後と子ども準備出会い入りの水路、続いてタキノフチの水路掃除を行った。タキノフチの水路まての道路は2年前に修復した箇所が土砂の崩落があり途中までしか車が行かず手間取った。
           
出会い入り水路整備
              タキノフチ水路整備




     共同育苗場の苗箱並べ作業 2018.4.20
午前8時から作業開始した。この時には組合法人以外の方々もたくさん参加し作業ははかどった。夫婦または倅さんなどからも参加していただき賑やかな作業となった。

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  平成29年度(第2次3年度)

     
           平成29年度を振り返って

○ 法人設立8年目(H22~)

法人としての活動を始めて8年目になりました。前身の南部生産組合(H9~)から数えると21年になります。

 メンバーの平均年齢は66.3歳ですが、小野島弘さん(唯一の40代)を除くと70.5歳とグッと上がります。

○  石黒地区共同育苗を開始(石黒学校跡地を活用)

   石黒学校跡地を共同プール育苗地として活用を始めました。法人以外の方も仲間になってくれ、石黒全体の取組といえます。初年度3,200枚(16枚/10a換算で20ha分)の苗を並べました。

○  コンバインを更新

   コンバイン(3条刈)を更新しました。歳をとっても石黒のみなさんは、まだ機械を買う意欲、借金する度胸があります。

○ 決算(経理)を大橋俊博さん(伊寿さん長男)がやってくれる

   伊寿さん長男の俊博さん(税理士)が柏崎にUターンされたのを機に、経理指導、決算書作成をお願いしました。

○ 平成29年度は158万の黒字決算、当期未処分利益21万円

   平成29年は158万円の純益決算、当期未処分利益が21万円となりました。

○ 中村正和さん脱退

   平成9年の南部生産組合設立からの仲間だった中村正和さんが、体調不良のため、当法人を脱退しました。慰留をしたのですが、迷惑をかけたくないとの気持ちが強く引き留めることができませんでした。体調が回復したら、いつでも戻ってきてほしいと願っています。

○ 生産量570俵

   米の出荷実績は570俵で、そのほぼ全量をJAに出荷しました。また、昨年より始めた中米(1.90mmでふるい落されたものを1.85mmでふるい直した米)の出荷を継続、思わぬ副収入となり、みなさん喜びました。
            (文・写真-村田)



    2月の協議会を行う    2018.2.23
午後7時から石黒活動拠点センターで決算報告書定例会を開く。
・決算総会H28度決算について

・新収入保険制度について  

     

     1月の勉強会を行う    2018.1.20

・午後7時から石黒地区活動拠点施設で栽培管理計画(使用肥料、農薬)の作成を行った。

・決算総会についての事前打ち合わせ。


      12月の定例会を行う    2017.11.9

 午後7時から石黒活動拠点センターで定例会を開く。今回の会の内容は、
・中米(若干粒の小さい米)の出荷実績。
 

・環境保全型農業直接支払(冬期湛水)の実績報告書作成について
(冬期湛水は生物生育環境の保全などを目的としたもので一定の交付金が支給される



        11月の勉強会を行う    2017.11.9

午後7時半から石黒活動拠点センターで定例会を開く今回の内容は
出荷、作業受託の実績確認、及び請求書作成。



    10月の勉強会を行う    2017.10.28
午後7時から石黒活動拠点センターで定例会を開く。
春~秋作業の集計、出荷量の確認。怪我で入院されていた大橋伊寿さんも退院され出席される。



       タキノフチの稲刈りを行う 2017.9.26

 昨日(9.26)の午前に中村昭雄さん・中村勝善さん両夫婦でタキノフチの稲刈りが行われた。今月中旬の台風による豪雨で稲が倒れ、場所によっては棒を使って起こしてから行われた。しかし、作業は午前中に終了した。

 
 

 (タキノフチのこの場所には、昔、筆者(大橋)の水田もあった。現在の面積の4分の1ほどであったが、稲刈りに4人がかりで2日ほど、かかつたものであった。さらに籾にするまでには、ハサ場なぎにはじまり、ハサ作り、生稲運び、ハサかけ、稲上げ、イネこき、と実に、今では想像もできないほどの多くの手間と時間がかかった)

※ビデオ→稲刈りの様子



      ライスセンターの整備点検を行う    2017.8.27

 今日、8月27日に、全員でライスセンターの清掃と点検を行った。いよいよ稲刈り作業の開始も近づいたので、朝から作業を行い午前中に終了した。9月中旬から本格的に始まると思われるが、今のところ例年に比べて曇りや雨の日が多いが、天候に恵まれることを祈るばかりである。


           取材をするHP編集会



      定例検討会を開く    2017.8.4

 8月の定例検討会を石黒地区活動拠点センターで開いた。今回の主な課題議題は
・コンバインの購入についてであった。
H30肥料注文について


      農業生産法人交流会を開く 2017.7.15
年1回の、恒例の平場の矢田(矢田営農組合)、中山間、山室(山室生産組合)、山の石黒の3法人での情報交換を行った。
それぞれ、条件は違っても「ふるさとの田を守っていくといく」と信念は共通である。今年もお互いに学ぶことの多い有意義な会となった。



          

7月定例検討会を開く 2017.7.7

午後7時から石黒活動拠点センターで定例検討会を開く。
主な協議題は
・経営基盤強化準備金の取扱について。
 
   
 


          臨時検討会を開く 2017.5.27
 6月9日、旧石黒校跡地を活用する共同育苗設備にかかる費用負担について話し合った。
  

         補植作業行う  2017.5.27
 
5月27日の午後4時半から、捕植作業が行われた。組合員全員(夫婦)で行なわれた。補植作業は例年夫婦が参加して行うことが恒例である。やや風は強かったが雨は降らず作業は予定通り行われた。




       田打ち作業及び田書作業終わる
 5月24日に田打ち作業に続いて田かき作業を終えて、田植え作業も無事終了した。
今年からはタキノフチ地内の川下、現在の耕地と地続きの
水田耕作者が高齢となったため農事組合法人で耕作することになった。

      新たに耕作地に加えた水田の田打ち作業
                田植え終わる



     ライスセンターの冬囲い取りとり作業 2017.4.30
 石黒地区の田の残雪もようやく消えて、田打ち作業が始まる頃となり今日は、全員でライスセンターの冬囲い取りと清掃が行われた。
 いよいよ、農事組合法人石黒の第2次3年度の活動が始まる。

     石黒校跡地に育苗施設がつくられる

 
 年々進む高齢化は容赦のない厳しい課題を突き付けてくるが、地区の皆さんと一丸となって、ふるさと石黒の農業を守っていきたいとい熱意が伝わってくる。
 石黒校跡地を利用して今年度から始めた育苗場での苗の生育状況も今のところ順調であり、いよいよ石黒地区も田植えに向けた農作業が一斉にスタートする。
 何はともあれ、ご家族ともども健康安全には十分に留意していただきたいと心より願っている。 
(編集会)

 



   タキノフチの用水路整備作業を行う   2017.4.30
 今冬も昨年同様小雪であったことも幸いして、タキノフチの長い水路も崩落などの災害箇所もなく予定した時間内に終了した。


  


 休憩時には、今後の活動計画などについて、確認してから、後半の作業を予定通り終えて解散した。
(編集会)


   第1回 定例協議会を開くう   2017.4.24
午後7時より、石黒活動拠点センターで第1回協議会を開く。
今回の主たる協議代は予定出荷数量の検討



   
 いよいよ第2期3年目、通算8年目に入る

 早いもので、(農)石黒も8年目を迎えました。今さらながら、感心することがいくつかあります。
 ひとつは、組合員のみなさんの圧倒的な体力です。気は体からといいますが、自分の信念を貫くだけの気力を支えるのは体力だと思います。みなさん、年を取り、だんだんと減ってきてはいるようですが、まだまだ、今の若者なんかよりよっぽど体力があります。

 ふたつめに、止むことなき向上心です。今年は、石黒学校跡地を市役所から借りて共同育苗を始めました。この共同育苗は、法人だけでなく、ほかの石黒で田んぼをやっている方々も仲間になってくれました。作業も我先にとみんなが駆けつけてくれ、思いのほか順調にできました。また、秋には、新しいコンバインを導入する計画です。まだまだ、投資をして、作業性を上げ、品質向上を図ろうとしています。
 みっつめに、周りの方の支えです。石黒の男衆はほんとかっこいいので、奥さん方が、幾つになっても惚れている感じがよくわかります。父ちゃん、外で思いっきりやってこい、家はまかせときな。って雰囲気がうらやましいです。また、石黒7集落の理解と支援もありがたいです。

〇 ひと月に一回は検討会は今後も続けたい
 設立以来、普及センターの指導を守り続けている約束事として、ひと月に一回は集まって、検討や意見交換をしています。5月の田植シーズンと9月の稲刈シーズンは、昼夜なく忙しいので、休みにしていますが、それ以外の月は、何がしかの話題を持ち寄り、話し合うことを続けています。
   (村田)

          今年度の決算総会を行う   2017.2.7
 今年度の決算総会を2月7日に行った。毎年、決算委員会には一期の総締めくくりであり皆さん着衣を改め背広で参加することが慣例となった。会では今年度の反省とまとめ、そして来年度の展望と課題について話し合った。



           
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  平成28年度(第2次2年度)

    南部RC(ライスセンター)の準備を行いました
 田が黄金色に変わりつつあり、石黒でも早生品種の稲刈りを間近に控えた8月28日、南部RC(ライスセンター)の準備を行いました。
 一連の機械を掃除、乾燥機の試運転を行いました。
 南部RCの乾燥機は、平成24年に入れ替えた遠赤外線の乾燥機で、水分が18%になると一旦乾燥を止め、5~6時間後に再度乾燥を始める「二段乾燥」が可能です。天日干し(ハサかけ)は、日中乾燥→夜露で水分が戻る、を繰り返しながら、徐々に乾燥していきますが、二段乾燥はそれと同じ効果なのだと中村副代表が教えてくれました。ほかにも、もみタンク内の水分分布などもわかるようになっており、刈取り時の状態(水分のばらつき、未熟粒の多少)によって、最適な乾燥状況で乾燥してくれます。
 今年は、天候もよく、良質な米が期待できるそうです。
 「今年、いい米を作らなかったら、いつになってもいい米は作れない!」と中村勝善さんは自信満々に言われていました。たいへんながらも、心躍る収穫の秋がもうすぐ始まります。(村田)



  3農業法人合同研修会を行いました
  (平場の矢田・山よりの山室、山場の石黒)

        7月15日、矢田営農組合、山室生産組合、(農)石黒がじょんのび村に集まり、合同研修会を行いました。これは、山室生産組合の行田代表の取り持ちで、平場の矢田、そこより山に入った山室、山場の石黒と、柏崎のなかでも三様の農業法人が、情報交換や連携を図れないかということで始めたものです。
 まず、矢田営農組合、石黒代表(少し紛らわしいですが矢田の代表が石黒さんです)から、矢田地域全域を巻き込んだ農地集積(田んぼの取っかえ引っかえ)と、イケメン農業青年の雇用についておはなしいただきました。
 農地集積は、総論賛成、各論反対になりやすく、それをやれば効率がよくなることは、重々わかっているのですが、いろいろな問題や感情(あの田は、陽が当たらない。この田は、もぐる。(水はけが悪い)あいつの田はいやだ。など)があり、簡単にいかないのが現状です。国(北陸農政局)やJA柏崎の協力のもと、何回も話し合いをして、実現させたそうです。あわせて、地代(小作料)の引き下げも行ったとのこと。農地集積の際、往々にして地代の吊上げ合戦(あいつが1万なら、おれは1万1千円払うから俺に田んぼを任せてくれ)が行われるそうなのですが、米の値段が下がってきているのに、ますます儲からない、ヘンなことになるので、地主への値下げのお願いは「JAさんに悪者になってもらって」やったといわれていました。
組合員の方は「田が分散していたときは、移動時間が気分転換になったのが、今は、移動がないから、休むことができない」といわれていました。
 また、今年より、二十歳の青年(イケメン)を年間雇用。「組合の規模からいえば、まだ雇える体力はないが、将来を見越して思い切った」といわれていました。
矢田の印象は、石黒さんというシンボルのもと、それに惚れ込んだみなさんが、一致団結している感じがしました。
つぎに、山室生産組合、行田代表から、今年より始まった基盤整備(田の大区画化)についておはなしいただきました。基盤整備は、農地集積と同じで、ひとりでも反対の人がいると実施できないため、関係者の100%同意を得ることが手始めであり、かつ最大の難所になります。山室では、同意を得るのに10年かかり、やっと今年から工事開始となったそうです。それでも「苦労はありませんでした。なるようにしかなりませんので」と、行田代表は飄々と笑っておられました。
 山室は、高柳の近くでもあり、見知った方も何人かおられます。若い人もたくさんいて、楽しく作業してそうな印象を受けました。
そして、最後、(農)石黒、大橋代表から、昨年より石黒で猛威を振るっている「イネカラバエ」についてはなしがありました。昨年は五百万石などの早生品種を中心に被害があり、5割以上の減収となった田もあったそうです。今年は、防除に効果が見込める薬剤の実証(この薬剤がメチャクチャ高い。)を行っているそうですが、既に被害も出ており、被害最後は、われらの中村昭雄副代表が、緊張しながらも、力強いあいさつでしめてくださいました。
今回、ほかの農業法人のはなしをお聞きし、「経営」「将来」「そのための今」を非常に考えているなあと感心するとともに、「では石黒はどうするか?」について、大きい宿題をもらったような気がしました。
(農)石黒は法人、会社です。会社として成長する展望や戦略を持たないといけません。現在、そこが、石黒に欠けているというか、そこまで考えが及んでいないのが現状です。
 ただ、突破口は、別のところにあるような気もしており、それは、「石黒の人の魅力」だったり「石黒の条件の悪さ」にある気がします。私からみれば、石黒はスーパーマンが集結したようなところであり、憧れる人がたくさんいます。また、そのスーパーマンたちを生んで育てたのは石黒の風土であり、そういうものをひっくるめた「石黒」の魅力はすごいものがあると思います。それを少しづつでも具体化(商品化、事業化)ができれば、面白くなるなあと思っています。(あくまで、私見です。組合員の方には、「甘い!」と怒られそうです)
            (文・写真-村田)


              





    ライスセンターの整備作業を行う 2016.8.28
 タキノフチの稲も成長は良好のようだ。(下写真)9月に入ると石黒地区も稲刈りが始まる。
 今日、8月28日(日)の午前にライスセンターの整備作業を行った。
 
 
 台風10号が今のところ30日には関東に上陸して中部を横断しそうな様子であるが、被害のないことを祈るばかりである。(編集会)


    タキノフチの草刈作業を行いました 2016.5.27

 6月11日にタキノフチの草刈を行いました。天気続きで天水田では水がなくすでにひびが入った田もありますがタキノフチは水の心配がなく順調に生育が進んでおりました。
 今回は助っ人として山中の伊藤直樹さんも手伝ってくれました。
直樹さんは日々の百姓暮らしをブログに綴っており今回の草刈の様子も出ております。
 「山中記」で検索いただくとでてきます。
http://tsunagou.exblog.jp/
「先端」という題の日の記事の後ろのほうにでてきます。(村田)


          補植作業を行いました 2016.5.27
 午後5時半よりタキノフチの田の補植作業をおこなった。毎年、補植作業は組合員が夫婦そろって行うことが恒例となっている。幸い、晴天にも恵まれ5時ごろからぼつぼつ集まり互いの情報交換など行い、いつもの通り全員で記念写真を撮ってから作業にとりかかった。


 田の水面には石黒城山が影をおとし、時々、ホトトギスや
アカショウビンの鳴き声が聞こえた。作業は1時間ほどで終了した。

※ビデオ資料-農事組合法人-補植作業2016


     
     田植えが終了しました 2016.5.24
 午前
に大橋伊勢治さんが行った。昨年は5月30日に行ったので1週間ほど早い田植えとなった。例年にない小雪であっただけにすでに水不足も発生しているが、このタキノフチの水田は近くの石黒川の支流松沢川の500mほど上流から取水しているので水の心配はない。
 しかし、水路が長いため春最初の水路整備作業には毎年、手間がかかっている。昭和の30年代までは用水路上流のあたりは小さな田が散在していたが今は跡形もない。(編集会)



ビデオ資料-田植え作業



         
田かき作業を行いました 2016.5.20
 午前に小野島弘さんが田かき作業を行いました。
松沢川上流からの用水路は2年前に農道の一部が崩落して暫定的な修復をしました。今年も農道上の傾斜からの小規模の土砂崩れはありましたが。無事、用水が確保でき、こうして田打ち作業も終わりホッとしている所です。
 (写真撮影 農事組合法人)



           田打ち作業を行う 2016.5.17
 午前に田打ち作業を中村昭雄さんが行いました。この田の一部に岩盤がありいつも留意して行っている。初めての頃はそのことを知らなったためにトラクターの爪を痛めたこともあった。
 ※タキノフチ一帯にみられる巨大な石はタキノフチ石と呼ばれてきた。地学上では、石黒層と呼ばれる堅い砂岩である。村では昔から四角に切り、集落内の道路に飛び石のように敷いてぬかるみを避けて歩けるように工夫されていた。また、火に強く竈(かまど)などの原料には最適であった。
この地層は城山の北側、タキノフチの水田の向かいの斜面に露頭がみられる。露頭はさらに南側地名ホウノキ山まで連続して所々に見られる。(編集会)



       
用水路の春の整備作業行う 2016.4.28
 4/23(土)にライスセンターの冬囲い外しとタキノフチ水路の掃除を行いました。
今年は暖冬だったため例年5月の連休過ぎに行っていた作業を2週間以上も早く行うことができました。
作業はみなさんが毎年のごとく慣れたものでだれが指示することもないのですが昭雄さんは取水口へ伊勢治さんは集水桝の泥あげへ伊寿さん、勝善さん、幸夫さんは側溝の泥あげとあうんの呼吸で作業がはかどり無事、通水しました。
すでに田ぶちも始まっており雪消えと同時に田んぼ仕事がやっとできるとみなさんのワクワク、うれしそうな感じが満ちていました。

           取水口の掃除

         水路の掃除-1     

           水路の掃除-2
    あうんの呼吸で作業ははかどり完了
            (文・写真 村田)





         
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 (平成27年度-第2次1年度)   

  
タキノフチ用水路の春の整備作業行う 2015.5.10
例年に比べ遅い雪消えであったが、ようやく田畑の残雪も姿を消した。
 今日(2015.5.10)組合では、春一番の屋外作業、松沢川上流から1㎞ほどにわたる用水路の整備作業を早朝より行った。


                作業風景
 昨年は道路が崩落して難渋したが今年は幸い大きな被害はなく作業は10時ころには終了した。
 いよいよ、設立第2期の活動が始まったが、農協改革などでいいよいよ戸惑うことの多い現状であると想われる。
 更に、高齢化の進む中、石黒で農作業に従事されている在住の方々にはとくに健康安全に留意していただきたいものだ。
                        (編集会)

 

   タキノフチ田打ち作業終える    2015.5.24
今日(24日)、中村昭雄さんが朝からタキノフチの田打ち作業を行った。

5月19日(30mm)以後雨らしい雨も降らず、場所によっては水不足も生じているときくが、タキノフチは松沢川の上流で取水する水路をもち、先般整備作業を終え水は豊富だ。
田打ち作業は午前中で終わり、後は代かきを待つばかりだ。
(編集会 写真撮影-政栄)
ビデオ資料



 タキノフチ代かき作業終わる    2015.5.27
去る27日に中村勝善さんがタキノフチの代かき作業を行った。
代かきを終えた田は水面に石黒城山麓を写し、来る30日の田植えを待つばかりだ。

 
 (編集会)




    タキノフチ田植え作業終わる  2015.5.30 
 今日(5.30)の午前に、大橋伊勢治さんと田辺和栄さんによってタキノフチの田植え作業が行われた。近くで、アカショウビンの鳴き声が頻りにする心地よい田植え日和であった。

これで、後は、組合員と各家族全員による補植作業をして、仕事は一段落という事になる。
石黒地区の田植えも終盤を迎えているが、所々で水不足が生じているようだ。(編集会)
ビデオ→資料



    全員での補植作業行う  2015.6.3
 今日(6.3)の午後5時半から組合員全員での補植作業が行われた。あいにく午後からは雨模様となり風も出たが作業開始の頃には雨は止んだ。雨はこの辺でまとまった量が欲しいところであるが1mm程度で終わったようだ。
 御世話頂いている村田さんも、勤務明けとともに駆けつけてくださって一緒に作業をしていただいた。


 作業前には、恒例の全員写真を撮ってから作業に取り掛かった。作業は1時間ほどで終了した。
 今年は、第二年次のスタートであり今後の5年間、石黒の農業の中核となって活動を続けてほしい。そのためにも、組合員のみならず在住の皆様全員、各自が健康管理及び安全には十分留意してほしいものである。 (編集会)
ビデオ資料←クリック


   タキノフチの草刈を行いました  2015.6.21
 今日(6.21)朝、5:30~7:00、タキノフチの草刈を行いました。
 早朝の朝露があるときは草の切れもよいそうです。さすが、草刈のプロ、あっという間に4反の田んぼまわりがきれいになりました。
 この日は、中村昭雄さんが新しい溝切り機(田面ライダー)をみなさんに披露、興味津々で見ていました。バイクのようにまたがって溝を切りますが、お尻が痛くなるので、クッションが必要だと苦笑いしていました。草刈が終わってからは、(農)石黒の定番、コッペパンとバナナで休憩、あわせて大橋代表より、水管理や溝切りなど今後の管理について組合員に細かく指示されていました。(村田)





(文・写真-村田)


    ライスセンター周りの除草作業を行う 2015.6.25
 今日(6.25)の昼頃に、下石黒からの帰途、ライスセンター周囲の除草作業中の中村昭雄さんに出会いしばらく話を交わした。
 話によると、組合員も高齢化とともに体調に問題も生じること少なくなく、つい最近大橋代表も入院治療されたとのことで驚いた。幸い、その後順調に回復され稲刈りの頃には完全復帰ができる様子と聞いて喜んでいる。
 まさに、農事組合法人石黒も第二年次をスタートしたわけであるが、組合員のみならず石黒地区在住の皆様一人一人が体調管理と安全管理に十分に留意してくださるよう願うばかりである。
(編集会)

 

     7月の勉強会を行いました 2015.7.17

早いものでもう7月後半、五百万石はもう出穂が始まりました。(今年の高柳の地酒「姫乃井」は大橋代表の五百万石で仕込まれるそうです。)

さて、717日、定例の勉強会を開催しました。

今回の勉強会には、上石黒の田辺区長様が見えられました。現在、各集落で第4期直接支払制度の対象農地をどうするか、話し合いがされていますが、ポイントは一点、5年間の農業継続ができるかどうか、その一点です。上石黒では、今まで8haほどあった対象農地が2.5haほどになりそうだとのこと。そこで、その減少を少しでも食い止めるべく、当法人に力を貸してほしい!とお願いに来られたのでした。

当法人においても、現状で手一杯、かつ組合員も歳を取ってきて体のあちこちにガタがきている現状で、要望に応えることはかなり難しいのですが、反面、上石黒はじめ石黒の集落には、様々な面で支援、協力をいただいており、できるだけのことはしたいとの思いもあります。また、区長様がわざわざ来てくださり、頭を下げられたその気持ちに応えたいという思いもあります。具体的なはなしはこれからということでしたので、できるだけ協力するという前向きな意思をお互いで確認しあい、具体的には今後話し合っていくこととしました。

その次に、大橋代表が「小野島弘くんからはなしがあります」といわれました。小野島さんには高校3年生の長男がいます。“せがれが高校を卒業したら、法人の手伝いをさせてほしい”と小野島さんからみなさんにお願いがありました。なんと!法人初めての新入社員の申込です。これはすごいことです。新たな希望の誕生です。子は親の背中を見ていました。もちろん、全員大賛成で、さっそくこの夏休みから手伝ってもらうこととしました。

最後に、もう一人のゲストとして、現在高柳の山中集落にインターン生として住んでいる間雄輝(はざま-ゆうき)くんから、都会から農村に移り住んだ気持ちや経緯について話しをしてもらいました。これは石黒でもこういった若者の受入れについて、「案ずるより産むが易し」というところを感じてもらえたらと思い、間くんにお願いして来てもらいました。受入れによって、いちばんの変化は村に話題ができることです。また、教えを乞いながら農作業を手伝うことで村の人たちに、ここで暮らすことの楽しさや面白さを再確認させてくれる存在でもあるのではないかと思います。

今回の勉強会は、期せずして当法人の将来に向けてのはなしになりました。決して楽な道ではありませんが、希望の光が差し、明るい将来が待っていそうな予感をさせる勉強会になりました。(村田)




  
ライスセンターへの籾搬入前の点検と掃除を行う2015.8.30

 今日、8月30日に、全員でライスセンターの清掃と点検を行った。いよいよ稲刈り作業の開始も近づいたので、朝から作業を行い午前中に終了した。9月中旬から最盛期となると思われるが、天候に恵まれることを祈るばかりである。



  稲刈り最盛期に入りライスセンターフル稼働 2015.8.30  

 今日、上石黒の稲刈り風景を撮影に上石黒の高床の棚田を訪れた。国道から山側の坂道を上っていくと途中、下方にランスセンターが一望できた。(下写真)一休みを兼ねてしばらく眺めていると次々と籾運びのトラックが出入りしている。


 そのうち、大型トラックが来て袋詰めの終わった玄米を搬出していた。帰りにライスセンターに寄り様子を撮影して帰った。
                 
(編集会)

ビデオ資料→ライスセンターフル稼働



         ライスセンター大清掃を行う 2015.11.1  

 
今日、ライスセンターの大清掃を行った。主に乾燥機や調整機などのメンテナンスなどで、作業は朝8時から午後4時までかかった。物言わぬ機械とはいえ今年の稼働に感謝し特に負担のかかる箇所を中心に点検した。
 とにかく、こうしたメンテナンスを十分に行って、来年の稼働期に故障が発生しないように組合員全員が作業にあたった。


     平成27年、活動報告会が開かれる 

平成27年 ()石黒 活動報告

 <はじめに>

  早いもので、()石黒も6年目を迎えました。不安な気持ちでのスタートでしたが、石黒地域のみなさま、大橋寿一郎様、大橋政栄様、など多くの方々や、忘れてはならない組合員みなさまの内助の功に支えていただきながら、今年も刈取りを終えることができました。こころより感謝申し上げます。ありがとうございます。

<組合員と後継者>

  さて、今年の()石黒ですが、春に大橋代表、中村副代表が入院されるという衝撃がありました。ありがたいことにお二人とも現在は元気に復帰され、一同ホッとしているところです。しかしながら、何十年とからだを酷使してきた疲れが溜まったことが原因ではないかと思います。大橋代表は、「私は日本製の自動車といっしょで、小さくても高性能なんだ。この体に産んでくれた両親に感謝している」と笑って話されます。もう少し仕事を減らし、体への負担を軽くしてほしいと願う反面、後継者がいない現状では()石黒が石黒農業の最後の砦です。辞めてもらっては困るとの思いもあり、それは組合員のみなさまも十分承知していますので、現状維持をできるだけ続けることが暗黙の了解となっています。

  反面、うれしいこともありました。()石黒の後継者ができそうです。小野島組合員のこどもさん、雄一くんが来年高校を卒業予定なのですが、卒業後()石黒で働きたいといってくれています。きっとお父さんの背中を見ていたのでしょう。今年の草刈や籾殻詰めもいっしょに手伝ってくれました。お父さんを尊敬していて、とてもよい子です。これからお父さんのようになるよう、みんなで技術や心意気を教えていきたいと思っていますし、雄一くんにいっぱいお金を払えるよう()石黒も稼いでいかなければなりません。また、居谷の田辺和栄さんが大橋代表のテコとして、作業を手伝ってくれました。さらに、もうひとり石黒に通いながら農業をされている方が、仲間に入ることに興味を示してくれており、徐々にではありますが、継続のかたちが進んでいるようにも思います。現組合員さんたちがあまりにスーパーマンすぎて、その跡継ぎになるのはとてもたいへんで、簡単にいかないこともよく承知していますが、少しでも継続していける可能性があれば、前向きに検討していきたいと思います。

<稲の出来具合>

  今年の作柄ですが、例年にないくらい収量が少ない年となりました。お盆後の気温が高くならなかったことが原因なのかどうか、はっきりはわかりませんが、百姓には寂しい秋となりました。また、五百万石などの早生品種でイネカラバエという害虫による加害により出穂と同時に傷穂がみられ、傷穂では多くの籾が空粃となりました。さっそく10月には普及センターから対策指導を受けましたので、来年は被害が少なくなることを願っております。

  また今年より、初めてJA以外の米卸会社へ出荷をしました。値段的には期待していた額には及ばず、ガックリではありましたが、販路の多角化、リスク分散などの観点からは、一歩前進した取組だったと思っています。

<来年に向けて>

  来年に向けて、施設面では、平成24年に乾燥機の更新、昨年色彩選別機の導入と当面はこのままでいけるだけの充実がなされました。これは、石黒地域より全面的な資金協力をいただいたおかげであり、こころより感謝しているところです。それだけ当法人にかかる地域の期待も大きく、組合員のみなさまも十分承知しているところです。7月の勉強会にはわざわざ石黒区長会の田辺会長様が見えられ、石黒農業の継続に当法人の力添えをぜひともお願いしたいと頭を下げていかれました。わざわざ来ていただいたことに、組合員のみなさまも決意を新たにしたことと思います。しかしながら、体力的な面はいかんともし難く、気持ちはあっても体がついていかない年齢になってきています。まずは、組合員みなさまが元気でいること、健康第一で過ごすことをまずもっての目標としてほしいと思います。ですので、経営面でも現状維持できれば十分で、少しくらい減少しても仕様がありません。()石黒は高柳町唯一の農事組合法人です。いろんなところで法人化のはなしは出ますが、実際に高柳で法人化したのは今のところ()石黒だけです。それは、組合員のチームワークの良さと、高い栽培技術、そして地域農業に対する真剣さと度胸の大きさがあるからだと思います。その気概を継続して持ち続けること、あきらめたと言わないことが大事だとみなさんに発破を掛け続け、来年も美味い米を作ってほしいと願っております。
            ()石黒事務担当 村田功



  平成28年、決算総会が開かれる 2016.2.25

平成28年 ()石黒 決算総会

26.2.25 19002000

石黒活動拠点施設2

<代表あいさつ>

去る2月25日(木)に平成27年の決算総会を行いました。

数えて、6回目の決算です。冒頭、あいさつのなかで大橋代表理事より一年間の総括について話しがありました。春先の順調な生育から一変、秋の収穫ではこれまでにないほどの不作であったこと。TPPが大筋合意され、先行きに不安感が漂っていること。ついに石黒小学校が解体され、さびしい反面、その跡地活用について前向きな検討が始まったこと。今後も全員で知恵を出し合っていきたいと、話されました。

<決算>

 平成27年の当期利益は¥876,512、前期繰越損失が¥499,922でしたので、¥376,590が当期未処分利益となりました。

 売上高が約625万で前年比37万の減となりました。コシヒカリの仮渡金はH26の¥12,000から¥12,800と上がったのですが、出荷量が不作などの理由で943俵から783俵と160俵減ったことなどが原因と思われます。

 次に、平成28年の事業計画について、平成27年とほぼ同じ面積の作付けや作業受託を目標とすることとしました。また、学校跡地の活用について、石黒の政策研究会で学校跡地を「共同育苗」の場所として活用してはどうか、との検討がされており、その中心として()石黒が主導的役割を担っていくことが確認されました。このところ、組合員の病気など暗いはなしが多かったなか、久々に石黒全体がひとつにまとまっていけそうな、明るいはなしがでてきて、うれしく感じられました。平成29年春からの開始を目指し、砂利や砂などで整地をしていくことが確認されました。

 最後に、中村正和理事に代わり、中村勝善さんが新たに理事の役を担ってくれることになりました。

<閉会>

 閉会にあたり、中村昭雄理事よりあいさつがありました。歳を取ってきて、病気など若い頃のようにはいかないが、「それはそれとして、力を合わせていきたい」と組合員にお願いがあり、全員が拍手をもって、心をひとつにしました。
         ()石黒 事務担当 村田功

            

 

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これまでのあゆみ 
千年の棚田をつなぐ農事組合法人 石黒 
 
  第3次の記録 令和2年~令和6年
設立第3期を迎えて
2015.3
活動記録目次 

      
































      




















      


















      


























        
 令和2年度(第3次1年度) 
稲の生長順調に進む 
2020.7.15
 田の畔草刈作業を行ないました  2020.6.13 
田植え後の順調な成長 2020.6.7 
 全員で補植作業行う  2020.5.31
育苗施設の解体収納作業行う  2020.5.30 
ライスセンター前の苗田かき終わる  2020.5.18
 
タキノフチ田打ち終わる 
 育苗施設の苗順調に成長し田植え始まる 2020.5.8
ライスセンター清掃とタキノフチ及び出会い入りの水路掃除行う 2020.4.26
 
 学校跡地の育苗施設の設置終わる2020.4.8
 
第2次の活動記録 
 令和1年度
 (第2次5年度)

設立第2期を迎えて 
田辺和幸さんの稲刈り応援に組合員出動 2019.10.1 
稲刈り最盛期から終盤へ 
2019.9.19
 
稲り始まる 2019.9.6  
稲の生長順調に進む 2019.7.19  
ライスセンター整備点検を全員で行う 2019.8.24
イノシシ防止策の設置作業完了 2019.7.27 
読者からの寄稿文

あれから10年…組合法人石黒に寄せて 
 タキノフチ、ライスセンター前の畔草刈りを行なう 2019.6.22
全員で補植作業行なう  2019.5.317 
田植え終わる  2019.5.24 
田かき作業行なう 2019.5.18 
田打ち作業行なう 2019.5.4  
タキノフチ水路掃除行う  2019.4.27 
 
BACK NUMBER
平成30年度
 (第2次4年度)
    
平水付属成30年度の活動を振りかえって 
稲刈り最盛期、ライスセンター、フル稼働 
稲刈り開始前のライスセンターの準備作業を行う 
タキノフチの草刈り作業を行う
2018.6.17
  
タキノフチの水路作業を行う
2018.5.2
 
 
タキノフチ・出会い入りの水路掃除 2018.5.4
 
BACK NUMBER
平成29年度
 (第2次3年度)
   
  平成29年度を振り返って
2月の協議会を行う    2018.2.23
 1月の勉強会を行う    2018.1.20 
 11月の勉強会を行う    2017.11.9
  10月の勉強会を行う    2017.10.28
タキノフチの稲刈り行われる 2017.9.26 
ライスセンター整備点検を行う 2017.8.27
 定例検討会を開く 2017.8.4
農業生産法人交流会を開く 2017.7.15 
 7月定例検討会を開く 2017.7.7 
臨時検討会を開く 2017.5.27 

補植作業行う  2017.5.27
田打ち作業及び田かき作業終わる 
 ライスセンター冬囲い取りと清掃作業
2017.4.30
 
 タキノフチの水路作業を行う
2017.4.30
 

平成28年度
 (第2次2年度)
  
 
       3農業法人合同研修会を行いました
2016.7.15

ビデオ-ライスセンターの整備作業
2016.8.288
 
イスセンターの整備作業を行う
2016.8.28
 
タキノフチの草刈を行いました
2016.6.11
 
タキノフチ補植作業を行いました
2016.5.27
  
タキノフチ田植え終了
2016.5.24 
タキノフチの田かき作業を行った
2016.5.20 
田打ち作業を終える-タキノフチ
2016.5.17
 
タキノフチの水路作業を行う
2016.4.28
 
 
 
BACK NUMBER
平成27年度
  (第2次1年度)
  
 
平成27年 (農)石黒 決算総会
2016.2.25-村田
 
平成27年 (農)石黒 活動報告
2015.11.26-村田

ライスセンター大清掃と冬囲い 
稲刈り最盛期に入りライスセンターフル稼働-2015.9.23  
デオ資料-ライスセンター籾搬入と玄米搬出-2015.9.23
ライスセンターの清掃点検を行う
2015.8.30
 
7月の勉強会を行いました
2015.7.17
 
 
ライスセンター周りの除草作業を行う
2015.6.25
  
タキノフチの草刈をおこないました
2015.6・21

組合員全員による補植作業を行う
2015.6.3


ビデオ資料 
  田植え作業行う-タキノフチ
2015.5.30


ビデオ資料
タキノフチ代かき作業行う
2015.5.27
 
 田打ち作業-タキノフチ
2015.5.24


ビデオ資料 
 タキノフチの水路作業を行う
2015.5.10
  BACKNUMBER
    平成26年度
第1次の活動記録
設立第1期(H21-26)の決算総会を行う 2015.2.26
 
ライスセンター大清掃と冬囲い 
 
コメ卸業者石黒を訪れる 
 
 色彩選別機の導入
 
(農)矢田営農組合、(農)山室生産組合との交流会 
 
米出荷始まる-ビデオ
2014.9.20
 
 
 タキノフチの溝切り作業を行う 
2014.7.2

 
ビデオ溝-切り作業2014.7.2 
 
6月の勉強会を行いました
 2014.6.19
 
 
ビデオ-早朝の畔草刈作業 
2014.6.15
 
 
タキノフの田の畔草刈をしました 
2014.6.15
 
 タキノフチの田の補植を全員でおこないました              2014.6.4
 
 タキノフチの田の補植 
スライドショー→クリック

 
2014.6.4
 
 第3期 最終年度〔第5年次〕に向けての抱負
 
   BACKNUMBER
    平成25年度
  
 広報 JA柏崎 1月号の農事組合石黒紹介記事 
 
今年度のまとめ 
 
今年度の勉強会の実施の概要
 
本年度反省会
 
出荷始ま 
 
 稲刈りが始まる、委託した田ではハイブリット稲刈り
 
 8月の勉強会を行いました
 
タキノフチの田まわりの草刈をしました 
 
タキノフチの水路掃除を行いました 
 
   BACKNUMBER
    平成24年度
  
 
収穫作業終了後のライスセンター清掃を行う 
 
8月の勉強会を行う 
 
ライスセンターの清掃を行う 
 
全員でタキノフチくろなぎ作業行う 2012.6.24 
 くろなぎビデオ資料
タキノフチの補植作業をする 
  補植作業ビデオ 
6月勉強会の勉強会を行う  
 
 BACKNUMBER
 平成23年度
        
 
髙柳中生徒総合学習で来訪
稲刈り作業-タキノフチ
.
柏崎日報記事から
.
タキノフチ植え直し作業行いました
.
田かき・田植え作業終了しました
.
6月の勉強会を行いました
.
 BACKNUMBER
平成22年度
.
ライスセンターの整理整頓
10月勉強会を行いました
.
稲刈り最盛期となる
 稲刈り作業風景 ビデオ
 ライスセンターへのモミ搬入の様子
会員紹介
ライスセンター清掃・設備点検を行う
2010.8.29
.
8月勉強会を行う 2010.8.16
.
※参考資料→イノシシ防止柵の設置
畔草刈り作業を行う 2010.8.1
.
補植作業を行う 2010.6.4
.
発足に関する報道記事
..
農事組合法人石黒の発足祝賀会
 2010.4.28

.
設立総会行われる 2009.12.19
BACKNUMBER
平成22年度
 
関連サイト
石黒の棚田
花坂新田-棚田百選
ひとらごと-棚田「かざまき」

原野に還る棚田「かざはり」-ビデオ
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(石黒の昔の暮らし編集会)
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発足時平成22年(2010)度のメンバー
大橋伊勢治
中村昭雄
大橋伊寿
中村正和-(2018年逝去)
小野島弘
大橋幸夫
中村勝善
 令和元年度(2019)新加入メンバー
 
 田辺和幸
 
 大橋西嗣
 
 田辺請繁
 
コメント
 
 農事組合法人・石黒の立ち上げは素晴らしいことですね。すでに活動が始まっているようですが、石黒に在住の人も、また、県外に離れた人にとっても故郷石黒の存続は心からの願いです。
 通信にも書かれてあるように、離れてお住まいの人々との連携は決して容易ではないでしょうが、集落の空き家などを利用するなどにより不可能ではないような気もしますが・・・・・・・。
 どうか、みなさん健康に留意されてがんばってくださいね。
    大橋洋子(福島在住)

(前文略)
 今後の石黒のありようについて今の気持ちとしては限界集落と言われて、ただ衰退していくばかりの実情に歯止めをかけられるような
魔法の施策はないでしょうが、何とかしなければとは誰しもが思っていることでしょう。
 石黒で、数十年農業をやった人も、今は田や畑も人手に渡るか、荒れ地となって原野になっていることでしょう。そういう方はなおさら、帰りにくくなっているかもしれません。
 それでも、夏場農業をやる間の住居を無料で開放するとか(学校、分教場とか、空き家)農機具も離村した人のものをご自由にとか、都会の定年者でも自給自足、夏場滞在OKなど人に来てもらえる環境づくりなど、行政のバックアップを受けながら考えてみるのもいかがでしょうか?
 (埼玉県在住の田辺さんからのコメント-2011.12.22受信)

        TPPと石黒の農業

 
 今日(2013.12.10)の新潟日報に、TPPに関するつぎのような記事が見られる。

○TPP交渉越年へ-難航分野、隔たり大きく
○「十日町市、農家所得12%増しと試算-減反見直し補助金活用で
○農地機構設立に400億円-農水省13年度補正で前倒し


 これらの記事から、「TPP交渉は難航しているが、政府はすでに農業政策転換の舵を切っており、農家もこの大きな変革に対処する態勢に入りつつある」ということがうかがわれよう。
 いずれにしても、日本の新たな農業政策の方向は、農地の集約による大規模化による生産力向上であって、TPP加入によって日本農業の自立を目指している事は確かである。
 だが、その実現までには、様々な問題や障壁があるだろう。
 当面のTPP交渉でも、参加各国が自国の利益を主張し妥協の見通しさえ立たない。お互いの譲歩なくしては交渉妥結はおぼつかない。結局は、日本も聖域とする米についてアメリカに一定の譲歩をしなければならないことになるのではなかろうか。

 そうなると、交渉妥結後は完全実施までの猶予期間10年ほどの間に、政府は段階的に実効性のある政策を実現していかなければならない。その過程での農業政策が石黒のような山間地の農業にどのような影響をあたえるかが大変憂慮されるところだ。

 さて、政府は、来年度から経営所得安定対策(報道では減反補助金と表現されている)を現行の10aあたり15,000円から半額減の7,500円とし、2018年度には廃止する方針と発表した。

それに代え、飼料米栽培への補助金を来年度から3割増の10万5000円(現在8万円-10a)まで増やす方針だという。

また、それとは別に、石黒のような山間僻地においては、平野部との生産コストを補うものとして中山間地域直接支払交付金があり、現在10aあたり21,000円が交付されている。

新聞報道によれば、これらの現行制度を見直し、新たな「日本型直接支払」として創設を予定しているとのことである

 その目的は、「農地を守る活動や、農村の環境を良くする取り組みの支援」としている。これが、現在の「中山間地域直接支払制度」に比べて、石黒のような山間地の農業にとってよりメリットのあるものであるかどうかは分からない。

 今まで中山間地域直接支払制度では、石黒は柏崎市内の31の協定地域の内では突出した交付金額(全体の約2割)を受けていただけに特に注目されるところだ。

 いずれにしても、10年後、20年後の日本の農業、また、故郷石黒の農業は、どのような姿になっているであろうか。
 「美しい日本の国づくりを国民とともに目指す」と宣言した阿部内閣が、山間地の美しい棚田をないがしろにするわけはないと信じたい。
 しかし、過疎化と高齢化が極限まで進みつつある石黒のような地域の農地を保持することは、今の農政のもとでは極めて難しかろう。

 では、どうのような農業政策が望まれるか。

 何より、これを「農業政策の一環」としてではく、「
国土保全、自然保護」の観点から、独立した国の重要課題として位づけ、今後の課題である「農地の大規模化、生産性向上」とは切り離して、政府が本気で対応することが肝心なことと思う。いわば、農業政策から農村政策への転換といってもよい。 

 
 
 石黒のような農地の保全の難しい所には、それに見合った支援がなければ、後継者など望む方に無理があるというものだ。

 いわば、一律ばらまき型の補助制度ではなく、国土保全、水源を含めた自然保護等に貢献している僻地の農地の維持管理者には、もっと手厚い安定した直接支払い補助制度が必要だということだ。
 もし、直接支払い率が現在の2倍になるならば、状況は大いに変わるであろう。


 
実際、石黒のような中山間地域の農地を含めた自然の保全は、最近の地球温暖化による異常気象への対処からも、その必要性が高まっていることは明らかである。
 とりわけ、石黒地区の棚田の果たしているダム機能には大きなものがあり、その機能が失われたときの下流域の水害の規模は予想をはるかに越えるものになるのではないかと思われる。

 
さしあたり、「農事組合法人石黒」をはじめ、他の組合、及び地区行政組織と連携して、現行の制度を十二分に活用して一年でも長く、石黒の農地と自然環境維持にあたってほしいものである。


 「農事組合法人石黒」が結成されてから、ちょうど今月で丸4年が過ぎた。幸いにも優れた指導者を得て、タキノフチ農地などでの共同作業と月例の勉強会をとおして貴重な実践を積み重ねてきた。

 そして、今、国の農政の大きな変革の波を迎えている。この変革が石黒の農業(農地保持・保全)にもたらすメリットデメリットは未だ分からない。

 いずれにせよ、今こそ、農事組合法人石黒が、4年間の実践で得た経験を生かして、石黒の他の組合組織との連携のもとに、今後の農業政策を最大限に活用し、何とか更なる発展が得られることを期待したい。 

 4年前に、
「せめて現在の耕作田をこの先10年、そして20年にわたり残したい」という旗を石黒に高々と掲げて組合を立ち上げられたことは、地区住民はいうまでもなく、石黒にゆかりある者にとつても、まことに喜ばしく、心強いことであった。
 実際、高齢化により耕作が無理が生じ、農事組合法人に耕作を引き受けてもらう例も数例があったと聞いている。
 

 どうか、みなさんも、健康安全には十分留意されて、取り組んでいただきたい。
 
HP石黒の暮らし編集会も微力であるが、今後も応援していきたい思っている。
               (2013.12)

 
(HP石黒の昔の暮らし編集会 文責大橋寿一郎)

 
勉強不足による誤りもあると多々あると思われます。(村田指導員より御指導をいただき一部訂正しました)これを機会に今後、現在の農政について少し調べてみたいと思っていますが・・・・・特に政権ごとに変わる上に各省連携の仕組みなど複雑で老化が進む筆者の頭脳では理解が難しいですね。(寿一郎)
            

   「TPPと石黒農業」読んで

TPPとは関係ないのですが、私が思っていること書きました。
 

 石黒農業、それは中山間地農業をどうするか、その先には農村の存続をどうするかに繋がっていきます。二年前、高柳町山中に婿さんに入った方がいますが「村の人と酒を飲むとき95%は田んぼの話だ。」といっていました。まさしくそのとおりで、村の暮らしは田んぼや畑とともにあります。農業を続けることが、農村が続くことだと思います。

 以前、農水省の方の公演を聞いたとき、「日本の農地の6割が平場、4割が中山間地」といわれていました。TPPや飼料米、農地集積などは、6割の平場を見た政策だと思います。農水省の方は、4割の中山間地もちゃんと考えています、といっていましたが、農地の集積は中山間地にとってプラスどころか、マイナスになる、馴染まない考えだと思います。その講演会の時「農村の活性化は田んぼに人が大勢いて、話し声や笑い声が山に響くことこそが活性化であり、集積は、すればするほど人が減り、農村は廃れていってしまう」と発言している方がいらっしゃいました。そのとおりだと思います。

 中山間地農業の現状は、極端にいえば、制度がどう変わろうとあまり関係なく、気力勝負、体力勝負の様相です。直接支払制度の約束の5年間は何としてもがんばる。ただその先は1年先が見越せない。次の5年の約束はもう無理だというはなしをよく聞きます。跡継ぎや新規就農者がなく、今の人たちが気力、体力の続く限り農業を続けるだけが中山間地の農業継続、農地保全の現状であり、そこにお金の多い、少ないは問題となりません。一に気力、二に体力、お金は二の次、三の次となります。

 では、根本の跡継ぎ、新規就農者をどうするか。すごく大雑把に、1俵15,000円、10aで7俵の収穫とすると、10aあたり10.5万円の収入があり、その40%が儲けとすると4.2万円になります。そこに、戸別所得補償や中山間地直接支払などを2万円として加算すると、10aで6.6万円、1haで66万円、10haで660万円に計算上なります。が、中山間地では10haなど到底できるものではありません。最高に頑張って5haです。それも、何十年と農業を続け、技術を身に着けた人が、朝から晩まで一日も休むことなくやって5haです。石黒には5ha以上やっている方が何人もいられますが、まさに超人だからできるのです。都市部世帯の収入が約600万円といわれていますので、お金だけを見れば全く割に合いません。また仕事の大変さや、気候変動に左右され収入が安定しないなどマイナス面が加わります。600万円にしようとすると、5ha規模経営で10aあたり7~8万円の公的支援が必要な計算になりますが、そんな多額は現実的ではないと思います。
 しかし、7~8万円はおおげさにしろ、大橋寿一郎さんがいわれるとおり、中山間地は国土保全や水源涵養など、環境面への貢献が非常に大きいことを考慮し、農家への支援を多くすることは、おっしゃるとおりだと思います。

 経営面からの魅力を少しでも増やす方法として、自分たちで米を売る、ことが必要だと思います。今は、食管法がなくなり、米を自由に売ることができ、農家も自分で販路を開拓していくべきだとよくいわれます。たしかにそのとおりで、農家も作るだけでよかった時代から生産から販売まで考える時代になってきました。ただ、そうはいっても農家は「売る」「セールス」することが大の苦手です。自信があれば高く売ればいいじゃないかといわれますが、石黒のような気のいい農家の人たちは、高く売ることができません。値切られて気を悪くするくらいなら農協に出したほうがよいとなります。ですので、農家に代わって米をセールス(マーケティング、プロデュースを含め)する人がいてくれたなら、かなり助かると思います。(農)石黒で約500俵の出荷がありますが、半分を農協、半分を直接販売するとした場合250俵の売り先を見つければよいことになります。250俵が3~4万で販売できれば、経営面でも助かると思いますし、自分たちの作る米は認められたんだという農家の自信にも繋がると思います。

 もうひとつ、新しい流れとして、現在の20代、30代の若い人たちが昔と違ってきていることに少し期待ができると思っています。簡単にいうと、「金より生き方」を選ぶ人たちが昔より多くなってきていることです。金は(多く)要らないので、自分の好きなように生きたい、その生き方の選択肢の中に農業、あるいは農村での暮らしを選ぶ人たちが多くなってきている気がします。組合のリーダーになっていただいている大橋伊勢治さん、中村昭雄さんをはじめ積極的に取り組んでおられるみなさんの生き方がかっこいいと憧れる人が多くなってきています。実際問題として、栽培技術もなく初めて農業する人が、すぐに地域の農業の担い手になれるわけではありませんが、地域として、次に託す人ができたということは、そこに希望が生まれます。希望ひとつで、年寄りの心の持ち様はがらっと変わってくると思います。以前は、見ず知らずの人には来てほしくないという気持ちが大きかったように思いますが、もうそんなことを言っていられないところまできた感があり、年寄りの意識も外部からでもいいから、来てくれたらありがたい、に変わってきている気がします。

 中山間地農業を少しでも続けていくため、①直接支払のさらなる充実②米の直接販売の努力(中山間地ならではの食味はもちろんのこと、地域や人の魅力をわかってくれる人たちを探す努力)③若者の発掘(そのための情報発信)が必要だと感じています。   (2014.1)
    寄稿 村田功
(本組合指導員)